プリズン・ブレイク シーズン5 第4話「囚人のジレンマ」

脱獄に失敗したマイケル、ウイップ、ジャ、そしてアブ・ラマールの4名は、それぞれ独房に入れられてしまった。塀の外では過激派組織ISILが侵攻を進め、刑務所の近くまで迫ってきつつある。このままではヤバいと焦るウイップだが、マイケルはまだ諦めてはいない。以前、独房に入れられていた時に、脱獄のための道具を壁に埋めておいたのだ。しかし、皮肉にも今回その独房に入れられたのはアブ・ラマール。壁を壊して道具を出してくれと頼むマイケルだが、アブ・ラマールにはそれを聞く理由などなかった。失敗したとは言え、自分を囮にして脱獄しようとしたマイケルたちに協力する訳もなく、ISILが攻め込んできたとしても、それはリーダーである自分を救出するためでもある。マイケルたち他の囚人全員が虐殺されようと、アブ・ラマールの知った事では無かった。だが、迫り来るISILに怯え、看守たちが次々と職場を放棄。残された囚人たちも最初は怯えるだけだったが、やがてある事に気づく。そう、ISILのリーダーを人質に取って対抗すれば良いのだと。囚人たちの怒号は独房まで響き渡り、アブ・ラマールは我が身の危険を知る…。

娘を救ってくれたお礼にと、シバの父親が判事に口利きをしてくれ、リンカーンはマイケルの赦免状を手に入れた。危ない橋を渡らなくとも、これで正式に釈放されると喜ぶリンカーンだが、刑務所を訪ねてみると看守はもう誰一人おらず。赦免状など必要なく、門を開ける鍵さえあれば、誰でも自由に外に出られる状態だった。鍵を持ったまま逃げた看守を見かけ、そのあとを追うリンカーン。しかし、その看守はISILに見つかり、その場で銃殺されてしまう。ISILがその場から離れないため、リンカーンは看守の遺体に近づけない。と、そこに現れたのは、マイケルからのメッセージを届けてくれる、いつもの少年だった。

仕方なく協力し合い、独房から出たマイケルたち4名は、アブ・ラマールを狙って襲ってくる他の囚人から逃れながら、途中で合流したシドも加え、遂に脱獄に成功する。リンカーンは門の鍵を手に急いで刑務所に戻ったものの一足遅く、門とは逆方向から逃げるマイケルの姿が見えただけだった。塀の外に出たマイケルたちは昔の隠れ家へと向かうが、途中で勝手な行動をとるジャをマイケルは置き去りにする。しかし、これはマイケルの作戦だった。アブ・ラマールが自分たちを許すはずもなく、隠れ家にたどり着いた時点で裏切るに違いないと。そのため、ジャを隠れ家に先行させ、武器の用意をさせようとしたのだ。だが、アブ・ラマールもそれを予測しており、部下を先行させていた。せっかく隠れ家に着いたものの、逆にISILに捕らわれるマイケルたち。公開処刑を宣言したアブ・ラマールは、マイケルの首にナイフの刃を押し当てた…。

一方、ニューヨークでは。サラに頼まれ、ケラーマンを自宅まで尾行したティーバッグ。銃で脅し真相を聞き出そうとしたが、ケラーマンはサラのスマホなどハッキングしていないと否定。サラやティーバッグが探ろうとしている黒幕ポセイドンとは、誰もその正体は知らないが政府内部の人間であり、アメリカの外交政策に異を唱え、勝手に暴走をしているのだと。そう話しているところをポセイドンの手先である殺し屋ペアが急襲してきた。ケラーマンは銃弾に倒れ、ティーバッグは負傷しながらも地下室に逃げ込み警察に通報。パトカーのサイレンを聞き、逃走する殺し屋ペアを尾行したティーバッグは、やがてペアの前に姿を現したポセイドンらしき人物を目撃するのだが…。

原題: The Prisoner’s Dilemma

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