シーズン3 第13話 「駆引きの行方」
マホーンを殺そうとするリンカーンと、止めようとするマイケル。二人が揉めている間にウィスラーが逃げ出し、それに気を取られた隙にマホーンにも逃げられてしまう。マホーンのことは諦め、LJとの交換に必要なウィスラーを追うマイケルとリンカーン。密かにスーザンに連絡を取り、迎えに来るよう頼んでいたウィスラーだったが、そこに追いついたマイケルたちに捕らえられてしまう。ウィスラーとスーザンがやはり裏で繋がっていたと確信したマイケルは、自分たちの身の安全を考え、脱獄犯として手配されていると言う危険を覚悟の上で、あえて人混みの中で人質交換を行うとスーザンに伝える…。
指定された場所に向かったスーザンだが、そこは博物館で入口には金属探知機が設置されていた。武器を持ち込めないスーザンは仲間に銃を預け、一人でLJとソフィアを連れて中に入る。そしてついに人質交換が行われ、LJはリンカーンの元へ駆け寄り、ソフィアとウィスラーは抱き合って喜んだ。しかしこの時、ソフィアは奇妙なことに気づく。スーザンはウィスラーだけが知る座標が目的だと言っていたはずなのに、一向にそれを尋ねようともしない。それを指摘されたスーザンから、そんな座標など最初からどうでも良かったと聞かされたソフィアは、初めてこの二人の関係に気づきショックを受ける。一方、なぜ早くここから立ち去らないのかとスーザンに聞かれたマイケルは、外に出ればお前の仲間に殺されるのは分かっていると答えると、目の前の陳列ケースをわざと叩き割った。
警報が鳴り響く館内から一人ずつ外に出され、身体チェックを受けさせられる客たち。マイケルたちは無事に通過できたが、ウィスラーがチェックにひっかかり足止めさせられる。事前に売店から展示品のレプリカをパクッていたマイケルが、それをウィスラーのポケットにこっそり忍ばせていたのだ。警官たちに囲まれたウィスラーを助けるため、仲間に合図するスーザン。それに気づいた警官が銃を持って近づく男に飛び掛かるが、そのせいで流れ弾がソフィアの腹を貫いた。ソフィアを気遣い、その場を離れようとしないリンカーンを説得して逃がせるLJ。混乱に乗じて逃げようとするスーザンの背中に銃を向けるマイケルだが、ためらっているうちにチャンスを逃してしまう。
その頃SONAでは。拷問されてもマイケルたちの行き先を吐かないスクレは、自分の墓穴を掘らされ、生き埋めの刑に。一方ティーバッグは、負傷したルチェロに監視兵に賄賂を渡せば治療してもらえるよう話をつけたと報告。だがルチェロが隠し金を持ってくるよう外部に連絡を取ると、すぐベリックにルチェロを殺すよう命令。しかしベリックがビビッて何もできないと分かると、自らの手でルチェロを殺害した。しばらくして大金を持って面会に来たのはルチェロの愛人メアリー(#3.05 参照)だった。ルチェロは死んだと伝え、金を保管しておくよう頼んだティーバッグは、その一部だけを受け取り、囚人棟へと引き返す。そして他の囚人たちにその金をばら撒き、SONAの新たなボスとなるのだった。
マイケルたちから無事に逃げ出したマホーンは、人気の無いバーで酒を飲みながら誰かを待っていた。やがてそこに現れたウィスラーは、本気で “仲間” になるかどうかと尋ねる。覚悟を決めたマホーンは、ウィスラーと共にスーザンの車に乗り込んだ。
ソフィアに付き添っていたLJから、伝言を聞かされたマイケルとリンカーン。もう俺たちには関係ないと言うリンカーンだが、マイケルの考えは違っていた。伝言通りにウィスラーが隠していたバッグ(#3.10 参照)を見つけたマイケルは、その中に入っていたジェイソンという男に関するファイルを発見。この男はウィスラーに繋がり、そしてウィスラーはあの女に繋がっている。愛しいサラを殺したスーザンへの復讐に燃えるマイケルは、リンカーンに別れを告げて一人旅立つのだった…。
あー、なんか嫌な終わり方だなぁ。中途半端なクリフハンガー、中途半端にいったん話をまとめてみました的な感じ…。海外ドラマ好きなら、今まで何度も感じたことがあるあの感覚。そう、例の「残念ながら、このまま打ち切り」パターンです。今までのシーズンと同じならば前半13話・後半9話なので、今回は単にシーズン3前半の終わりなワケですが、脚本家ストの影響などもあり、今回がシーズン3全体のフィナーレ、あるいは『プリズン・ブレイク』そのもののフィナーレになるかも(泣
“座標” なんてそもそも関係なかったそうですが(なんじゃそりゃ)、例の「鳥の図鑑」はウィスラーたちにとって重要なものらしい。ティーバッグが持ったままですが。
上で書き漏れましたが、マグレディは父親の手引きで無事に逃げ切りました。