Lost #4.14 – There’s No Place Like Home, Part 3

LOST シーズン4 第14話「帰還」

ジャックたちは貨物船を見つけ、ヘリは着陸態勢に。その頃、オーキッド・ステーションではベンの反撃を受けたキーミーが死亡。それにより貨物船に仕掛けられた爆弾の起爆スイッチが入る。他の乗組員を脱出させるため甲板に出たデズモンドは、着陸しようとするヘリに気づき止めさせようとするが失敗。船が爆発すると聞いたジャックたちは、慌ててヘリの燃料タンクの穴を塞いで燃料を補給。爆発を防ぐためバッテリーを凍結させていたマイケルだが、そのための液体窒素はもう底を尽きかけていた。一緒にいてくれたジンに逃げるよう告げ、マイケルは一人で最後の瞬間まで爆発を遅らせようと覚悟を決める。仲間を全員ヘリに乗せたジャックは、ジンがいないと騒ぐサンを抑えて、ヘリを飛び立たせる。一足遅れでヘリに乗り遅れたジンを甲板に残したまま、船はついに大爆発を起こした…。

ようやく島に泳ぎ着いたソーヤーは、浜辺で酒を飲んだくれているジュリエットを発見。何かの祝いかと尋ねると、ジュリエットは悲しそうな目で海を見つめる。その視線を追ったソーヤーは、水平線上に立ち上っている煙を見て、貨物船が爆発したことを初めて知る。

金属製品を入れてはならないという注意に逆らい、ベンが “転送室” を起動させると、その中で爆発が起こった。意味が分からず戸惑うロックを尻目に、防寒具を着込んだベンは、これから一人で寒い所に行くと言う。自分も行くと言うロックに、島を動かした者は二度と島に戻れなくなると告げ、ロックには自分の代わりにアザーズのリーダーになって欲しいと頼む。地上に出れば、上でリチャードたちがロックを待っていると。ロックとベンは最後に握手を交わして別れた。

一人きりになったベンは、爆発した “転送室” に入り、壁に開いた穴からさらに地下へと降りて行く。そこは氷に覆われた部屋で、中央には大きな歯車が備え付けられている。ベンが歯車を回すと、轟音と光と共に島はその場所から消失した。

目の前で島が消えてしまい、ヘリを着陸させる場所が無くなってしまった。しばらくすると燃料が無くなり、ヘリは海に墜落。救命ボートに乗り移ったジャックたちは、ただ海を漂流するしかなかった。ロックが本当に “島を動かした” とハーリーは感心するが、ジャックはロックが奇跡を起こしたのではないと否定。二人が口論している間、フランクは遠くから近づいてくる船の存在に気づく。今度こそ本当に救助されると喜ぶ一同だが、その瞬間ジャックはロックが言っていたように、ウソをついて生きていかなければならないことを悟るのだった…。

▽フラッシュフォワード(未来)▽

病院の前で見張っている男を殺したサイードは、夜の静寂な院内に侵入し、ハーリーの部屋を訪ねる。一人でチェスを楽しんでいた様子のハーリーに “安全な場所” に連れて行くと告げるサイード。嫌がるハーリーに状況が変わったこと、ジェレミー・ベンサムが2日前に自殺したことを伝えると、ハーリーは渋々ながらサイードに同行することを承知。部屋を出る寸前、ハーリー最後にチェスの駒を動かし、サイードには見えない対戦相手にチェックメイトだと宣言した。

サンはロンドンにいた。レストランから出てきたチャールズ・ウィドモアに声をかけ、ペクの娘だと挨拶をする。ありきたりな社交辞令で返すチャールズに、いつまで私を知らない振りをするのかと問い詰めるサン。それでもチャールズが白を切ろうとすると、私たちには共通の利害があると告げるサン。島から出たのは自分たちだけではないと教え、力を貸して欲しければ連絡するようにと名刺を渡す。なぜ協力してくれるのかと尋ねるチャールズだが、サンはそれ以上は何も言わずに立ち去った。

真夜中、ケイトがふと目を覚ますと、ちょうど電話が鳴り出した。受話器を取ってみるが、意味の分からない声が流れるだけ。アーロンの部屋に人の気配を感じ、銃を構えて駆けつけると、そこにいたのはクレアだった。何があってもアーロンを島に連れ帰らないでと、クレアがケイトに向かって叫ぶと…。

空港でケイトに去られたあと、一人で葬儀屋に引き返すジャック。ドアを壊して侵入し、ジェレミー・ベンサムの棺を開けたジャックは、背後から声をかけられ驚いて飛び上がる。振り向いてみると、そこにいたのはベンだった。生前のジェレミーから何を聞かされたと尋ねられ、ジャックたちが出て行った後、島で “悪いこと” が起きたと教えられたと答えるジャック。すべてはジャックの責任だと責められ、それを正すには、ジャックたちがまた島に戻らなければならないとも。ベンはジェレミーの話は正しいと言い、ジャックたち全員を島に戻す方法を知っていると言う。言われた通りに従い、ジャックがついて行こうとすると、ベンは文字通り “全員” が必要だと言い、ジェレミーの遺体も運ばなければならないと告げるのだった…。

* * * * *

貨物船が爆発する直前、マイケルの前にクリスチャン(ジャックの父)が現れ、「You can go now」と告げます。「ここから逃げろ」という意味にも取れますが、自殺したくても島がそれを許してくれなかったマイケルに「もう死んでも良い」ということなのかも? ジンが本当に爆死したのかは不明??

貨物船の爆発後、まだ島にいたジュリエットたちは、ジャックたちも巻き込まれて死んだと思っているんでしょうね。結局、今回島から出られたのは、ジャック、ケイト、ハーリー、サイード、サン、アーロン、デズモンド、フランクの8名。あ、ベンもですね。ベンは時空を飛ばされて #4.09 でのチュニジアに着いたみたい。オーキッド・ステーションのビデオに出ていたハリワックス博士の名前の入った防寒具を着てましたし、腕のケガも #4.09 と同じだし。島と貨物船の間にいたファラデイと815便の名も無き生存者数名はどうなったかは描かれず。

生還後、ハーリーは死んだはずのチャーリーを見て驚いたこともありましたが、今では他の死人も普通に見えたり、会話できるようになったみたい。そして、今回のチェスの相手はミスター・エコーだったそうです。

ジンの死に責任のある二人に復讐を誓ったサン。一人はサンの父ペクで、もう一人はチャールズ・ウィドモアだと思っていましたが、サンはチャールズの味方につく模様。と言うことは、もう一人はベンなのか? ジンを置き去りにしたジャックのことも恨んでるみたいですが。それとも、チャールズに味方だと思わせてハメる気なのか?

アーロンのパジャマの柄とハーリーの入院している病院の壁(ウォルトが面会に来た部屋)の飾りつけが似ているのは偶然か?

※ ここからは上でわざと書かなかったネタバレなので、嫌な方は読まないようにしてください。

最後に救助に来た船は今度こそ本当にペニーのものでした。デズモンドとフランクはペニーの船に残り、ジャックたち6名は救命ボートでメンバータという島に向かい、その後は記者会見で発表した通りの流れに。ちなみにペニーの船の乗組員は、シーズン2フィナーレのラストに出てきた南極かどこか寒い所の観測ステーションにいた二人の男のうち、ジャックに似てない方の人。

ジェレミー・ベンサムの正体はロックでした。どうやって島を出たのかは不明。最後の最後に遺体が写されてロックだったと分かるのですが、ネタバレ流出を防ぐため、その正体がソーヤーやデズモンドだったというニセの撮影も行われました。

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