Lost #6.16 – What They Died For

LOST シーズン6 第16話「すべてはこのために」

[2004年] 朝起きて鏡に向かったジャックは、首に血がついていることに気づく。815便の機内でも同じことがあったが、すぐに血を拭ったジャックは、あまり気にもせずデイヴィッドやクレアと朝食を食べ始める。と、そこにオーシャニック航空から電話がかかり、行方が分からなかった棺がついに発見されたと言う。喜ぶジャックだが、電話をかけて来たのは実はオーシャニック航空の職員ではなく…。

職場に復帰したロックを、またしても轢き逃げしようと待ち構えていたデズモンド。しかし、前回の事件を目撃して犯人の顔を見ていたベンが、デズモンドに気づいてそれを阻止しようとする。デズモンドに殴られながら、ベンは自分がこの同じ男に別の時、別の場所で殴られている光景を垣間見る。あとで騒ぎを知ったロックがベンを見舞うと、ロックを轢き逃げした男と揉み合いになったと聞かされる。警察に通報すると言うロックを制止したベンは、男はロックを殺すつもりで轢いたのではないと言っていたと明かす。そして、なぜかは分からないが、自分も男の言うことを信じると…。

怪我を負い、運転できそうにないベンを見かねた生徒のアレックスは、ちょうど迎えに来ている母にベンを送らせると申し出る。さらに、いつも世話になっているので夕食に招待したいと。母親のダニエル・ルソーにも誘われ、言葉に甘えてルソー家で夕べを過ごしたベンは、アレックスはまだ幼い頃に父親を亡くしたため、ベンを父のように思っているのだとルソーに聞かされると、思わず涙を流す。一方、ロックはジャックを訪ね、車イスから解放される準備が出来たと伝えるのだった。

警察署を訪れたデズモンドは、ソーヤーとマイルズに自分が轢き逃げ事件の犯人だと自首する。留置所にぶち込まれたデズモンドは、先客のケイトとサイードの姿を確かめると、密かに微笑んだ。その後、移送のため護送車に乗せられると、デズモンドはケイトとサイードに、解放してやる代わりに自分の言うことを聞いて欲しいと提案。変人の戯言だとバカにしながらも、二人が約束すると、護送車は突然ストップ。護送車を運転していたのは…。

[2007年] 沈没する潜水艦から脱出し、浜辺にたどり着けたのはジャック、ソーヤー、ケイト、ハーリーだけだった。ロックへの復讐を誓ったジャックたちは、サイードが最期に教えてくれたデズモンドがいるという井戸を目指すことに。ジャングルを進むうち、ハーリーは自分にしか見えない謎の少年から、ジェイコブの遺灰を渡すよう迫られる。遺灰を渡された少年が去った方向を探すハーリーは、焚き火をしているジェイコブと遭遇する。ジャックたちを焚き火に案内すると、ハーリーだけにではなく、ジャックたちもジェイコブが見えると言う。ジャックたちから質問を受けたジェイコブは、すべては昔に自分が犯した過ちのせいだと答え始める…。

316便を爆破するための爆薬を取りに、ベンはリチャードとマイルズを連れて、ダーマの集落へと帰って来た。かつての自宅の隠し部屋に、爆薬を隠し持っていたのだ。そこに現れたウィドモアとゾーイと対立するベンだが、ロックが近づきつつあると知り、その場にいる全員の表情は凍る。マイルズは一人で逃げ出し、ウィドモアとゾーイは隠し部屋に避難。ベンとリチャードは話し合いをしようとロックを出迎えるが、リチャードは有無を言わさず、吹き飛ばされてしまう。ロックは自分が出たあとの島を譲ると提案し、ベンを寝返らせる。隠し場所を知られ、ゾーイは呆気なく殺され、ウィドモアは島に来た理由を素直に話せば、娘のペニーの命だけは助けてやるとロックに脅される。ジェイコブの指示でデズモンドを島に連れて来たと明かすウィドモア。なぜ、わざわざデズモンドをと、さらに尋ねると、ウィドモアはベンには聞かれたくないと言い、そっとロックにだけ理由を耳打ちするのだが…。

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