LOST シーズン6 第18話「終幕 後編」
[2004年] 無事に手術を終え、ロックを病室まで運ぶジャック。だがその時、まだ麻酔が効いているはずのロックが目を覚ます。さらにジャックを驚かせたのは、手術を終えたばかりなのに、ロックの足がもう動いていることだった。そしてロック自身は、自分の足が動くところを見た瞬間に、島でのことをすべて思い出す。ジャックがまだ思い出していないことを悟ったロックは、早く思い出せると良いと話しかける。意味が分からないジャックは、息子デイヴィッドを迎えに行かなければならないことを理由に、早く話を切り上げようとするが、今度は君には息子などいないと告げられる。混乱したジャックは、逃げるようにその場から立ち去った…。ソーヤーが病室に駆けつけると、サンとジンは荷物をまとめて退院しようとしていた。ソーヤーが刑事だと自己紹介すると、面白そうにその顔をまじまじと見つめる二人。殺人犯のサイードに狙われるかも知れないと警告するソーヤーだが、二人はそんな心配は無用だと言って病院を出てしまう。拍子抜けしたソーヤーは、とりあえず空腹を満たそうと、自動販売機でチョコバーを買うことに。しかし、お金を入れてもチョコバーは引っ掛かって出てこない。困っていたところを、通りかかったジュリエットが代わりにチョコバーを取り出してくれた時、二人は島で幸せに暮らしていたことを思い出す。
ジャックが会場に着いた時には、すでにコンサートは終わっており、客は帰った後だった。だが、そこに一人ジャックを待っていた女性が。そのケイトと名乗る女性に教えられ、815便の機内でぶつかったことを思い出すジャック。しかし、ケイトは実はそれよりも前から知り合いだったと言う。そして、ずっと会いたかったと言いながらケイトが触れた時、ジャックはかつて二人が愛し合っていたことを思い出し始める。まだ完全に思い出していないジャックを教会まで案内するケイト。そこで父の棺に触れたジャックは、ついにすべてを思い出し、棺を開けてみるのだが…。
[2007年] 崩壊しつつある島から独り脱出しようとするロックは、崖の上から眼下のヨットを見下ろしていた。崖を降りようとハシゴに手をかけた時、そこに現れたジャックが仁王立ちでロックを呼び止める。今度こそ決着をつけるため、二人はお互い渾身の一撃を加えようと、猛ダッシュで相手に突っ込んで行く。ジャックの優勢に見えたものの、やがてロックが得意のナイフでジャックの脇腹を深々と突き刺す。動けなくなったジャックに止めを刺そうと、その首をナイフで貫こうとした瞬間、銃声が聞こえ、今度はロックがその場に倒れこむ。ロックの背後には、ライフルを構えたケイトの姿があった。ジャックに蹴落とされ、崖下に転落したロックは、ついにその最期を迎えるのだった。だが、島の崩壊は治まらず、ジャックはそれを止めるため、光る洞窟に戻ると話す。ベンは島が沈むなら運命を共にすると言い、ハーリーはジャックについて行くと言う。ジャックはケイトにソーヤーと共に316便で飛び立つよう、そして妹のクレアも必ず連れて行って欲しいと頼む。ジャックたちが洞窟に向かうと、316便の離陸準備中のフランクたちと無線で連絡を取るソーヤー。316便のある小島へ渡るにはヨットを使うしかないが、あまり時間が無いと知ったケイトとソーヤーは、ハシゴで降りるのを諦め、高い崖から海へと飛び込むしかなかった。
洞窟の前に着いたジャック、ハーリー、ベン。ジャックが死ぬ気で一人で洞窟に入ろうとしていると知ったハーリーは反対するが、ジャックはどうせ自分はもう助からないからと言い聞かせる。そしてハーリーこそがジェイコブの後継者、島の守護者となるべきだとも。承継の儀式が済むと、ハーリーとベンはジャックをロープで吊るし、洞窟の底へと降ろす。そこで倒れているデズモンドを発見したジャックは、自分の代わりにデズモンドの体をロープに結わえると、枯れた泉の穴を塞ぐために、最後の力を振り絞って栓を元に戻すが…。
ようやく小島に渡れたケイトとソーヤーは、一人で浜辺に座り込んでいるクレアを見つける。島から出ないと言い張るクレアを必死で説得しようとするケイト。一方、滑走路の崩れにより離陸できなくなるのを恐れたフランクは、リチャードとマイルズだけを乗せ、エンジンを始動させてしまっていた…。
前回の17話とは連続放送なので、実は同じ日に観ていました。でも、これで最後かと思うと、なかなかキーボードを打つ手が進まず。謎の多くは解明されずに終わりましたが、お話としてはキレイにまとまって終わりました。毎回、ワクワクさせてくれた『LOST』よアリガトー、そしていつもここを読んで下さっていた皆さま、どうもありがとうございました。
See you in another life, brother!