プリズン・ブレイク シーズン5 第1話「死者からの手紙」

アメリカ、イリノイ州のフォックスリバー刑務所。今まさにそこから釈放されようとしているのはティーバッグであった。収監時に没収されていた所持品を返して貰うが、その中には見知らぬ一通の郵便物が。恐る恐る封筒を開け、その中身を見ると、さすがのティーバッグも驚きを隠せなかった…。

相変わらず何らかのトラブルに巻き込まれているらしいリンカーンは、金を返せと迫る男たちに追われ、シカゴの街中を逃げ回っていた。追っ手を巻き、ようやく家に帰り着くと、ティーバッグが待っていた。冷たく追い返そうとするが、ティーバッグから中を見てみろと封筒を渡される。中に入っていた紙切れに印刷されているのは、謎の文章と不鮮明な写真だけ…しかし、そこに写っているのは紛れもなくマイケルの姿であった。

7年前に死んだはずの弟マイケルが生きている!? だが封筒には送り主の名前もなく、しかもなぜ宛先が自分ではなくティーバッグなのか? もしイタズラや騙すつもりならぶち殺すと脅してティーバッグを追い返したものの、もし本当に生きているのならとリンカーンは思い悩む。

ニューヨークへとやって来たリンカーン。そこには再婚したサラと息子マイクが住んでいるのだ。早速マイケルの写真を見せてみるが、やはりサラの反応も自分と同じだった。生きていて欲しいという気持ちはリンカーンと同じではあるが、もし感電死を免れたとしても、元々不治の病だったので生きているはずが無いと。

写真を眺めていたリンカーンは、一緒に印刷されていた謎の文章が暗号だったと気づく。それを解いてみると隠されていた文字は「ogygia」、ネットで調べてみると中東のイエメン共和国にあるオギュギア刑務所のことだと分かる。意を決したリンカーンがマイケルの墓を掘り起こしてみると、棺の中に亡骸は無く、ジャケットが入っているだけだった。

ジャケットを手に車に飛び乗ったリンカーンだったが、何者かに遠隔操作され、ブレーキも効かないのにスピードだけが上がっていく。やがて崖から飛び出してしまうが、悪運強く水中に落ちて無事であった。岸に上がったリンカーンにとどめを刺そうと殺し屋の男が迫るが、事故に気づいた野次馬が集まって来たため、男は何もできずその場を去る。

慌ててサラに電話をかけ、やはりマイケルが生きているらしいこと、そしてそれを知ったがために殺されかけたことを伝えるリンカーン。しかし、その話の最中に今度はサラの家に殺し屋の女が現れる。それに気づいたサラは警察に通報しつつ、現在の夫ジェイコブに銃の隠し場所を教え、身構えるよう指示するが、いきなり非日常の世界に巻き込まれたジェイコブは、おたおたしてる間に女に撃たれてしまう。息子マイクを浴槽に隠れさせ、女と対峙しようとするサラだが、そこに警官たちが到着。女はその場から逃げ去った。

病院に駆けつけたリンカーンは、ジェイコブは撃たれたものの命に別条は無いと聞かされ安心する。しかし、マイクが子供ながらも、今回の事件が実の父マイケルのせいだと気づいていると知り心を痛める。イエメンに行ってみようとサラを誘うも、マイクを置いて行くわけにも行かず、ジェイコブも入院中、そもそもイエメンのことなど何も知らないでしょうと断られてしまう。

リンカーンが次に向かったのは、同じくニューヨークにあるモスク。イエメンにつてがありそうなのは、今やイスラム教に改宗し、そこにいるシーノートしか居なかった。写真を調べて貰い、マイケルの背後に写る建物の形から、オギュギア刑務所に収監されていると確信したリンカーン。気持ちは分かるが、イエメンは内戦で荒れており、行くのは危険だとシーノートは警告する。そして、もし本当にマイケルが生きているとしても、何者かに強制されて死んだことにされたのではなく、マイケル自身の意思で身を隠している可能性もあるのでは無いかとも。

ホテルに戻り、旅支度を始めるリンカーン。そこに訪ねてきたのはシーノートから連絡を貰ったと言うスクレだった。危険だから独りで行くと断るリンカーンだが、どうしても一緒にイエメンに行くと言う。しかし、空港で出発直前、シーノートが姿を見せる。リンカーンがイエメン行きを諦めないのならば、自分がついて行くしか生還する道は無いと。居残りを頼まれ出発する二人を見送るスクレ。そんな様子を例の殺し屋ペアに隠し撮りされていることに誰も気づいてはいなかった。

一方、まだイリノイ州で自由を楽しんでいるティーバッグは、新たなパートナーを物色するためパソコンをいじっていた。と、そこに見に覚えのない病院の予約のアラートが。その病院に行ってみると、最先端の義手をつけられる患者に選ばれたのだと言う。怪しみながらも手術を受けたティーバッグは、本物の手のように動く義手に喜びながらも、逆にこのような凄い手術にたまたま選ばれるはずが無いと改めて疑いを持つ。脅された担当医は、オウティスという謎の人物からの指示があったことを白状する。

イエメンに到着したリンカーンとシーノートは、迎えに来た男の車に乗り込むが、その男は偽物だった。気づいた時にはすでに遅く、町外れの小さな工場に連れ込まれ、待ち構えていた男たちに襲われてしまう。男たちを返り討ちにした頃、そこに本物の出迎えである協力者のシバという女性が現れる。空港でシーノートたちが偽の送迎車に乗ったのに気づき、後を追ってきたと言う。

シバが紹介してくれた男は、オギュギア刑務所での面会を手配してくれると言う。しかし、その代償は高く付くと。金ならいくらでも出すと答えるリンカーンだが、男が欲しいのは金ではなくリンカーンのパスポートだった。この国ではアメリカ人のパスポートは金銀よりも貴重なお宝なのだと。パスポートを渡してしまうと出国できなくなると、止めるシーノートだが、リンカーンは男の言うことを聞き入れるしかなかった。

ようやくオギュギア刑務所を訪ねるリンカーンたち。だが、そこにマイケル・スコフィールドという名の囚人はいないと言われる。ならばとあの写真を見せてみると、それはカニエル・オウティスという名の囚人だと看守は答えた。それを聞き、何かに納得した様子のリンカーン。マイケルの棺に入っていたジャケットを形見と思って今まさに着ているが、そのブランド名がカニエル・オウティスなのだった。マイケルが偽名のヒントを残してくれていたのか? しかし、その名を聞いて驚いたのはリンカーンだけでは無かった。シーノートとシバにとって、その名は過激派組織ISILの悪名高きテロリストだったのだ。カニエル・オウティスの正体がまさかマイケルなのか? 看守に呼び出され、リンカーンたちの前に姿を現したのは…。

原題: Ogygia

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展開が早いっ!出し惜しみなし!第1話で旧シーズンの主要メンバーがほぼ出揃いました。
リンカーンは相変わらずクズだし、スクレは出番少なかったけど相変わらず良い奴そうだし、そして新たな義手のロボ・ティーバッグ!
あらすじ紹介も久しぶりなので、うまく書けてるかどうか分かんないですが、こんな感じでやっていきますので、今後ともヨロシクお願いします。

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