Lost #4.02 – Confirmed Dead

LOST シーズン4 第2話「訪問者たち」

ヘリコプターから落ちたパラシュートを追いかけるジャックとケイト。やがてジャングルで遭遇した男は救助隊のファラデイだと名乗った。ヘリには操縦士を含め4名が乗っていたが、コントロール不能になり仕方なく脱出したらしい。ジャックとケイトは、まずは他の仲間を探すと言うファラデイに付き合うことになる。発信機を頼りに先へと進むと男が一人倒れていたが、助けようと近づくと男はいきなり銃口を向けてきた。その男、マイルズからナオミを殺したと責められたケイトは、真犯人はロックだと説明しようとするのだが…。

銃で脅され、ナオミの遺体がある場所へ案内させられたケイト。遺体の前に跪いて何やらぶつぶつと呟いていたマイルズは、話は本当だったと言ってケイトを許してくれた。信用したなら銃をしまってくれとジャックに頼まれても、言う事を聞かないマイルズとファラデイだったが、ジャックたちを心配して探しに来たサイードとジュリエットに逆に捕らえられてしまう。

一方、ジャックと袂を分かち、別行動をとっていたロックたちはシャーロットという女性を発見。ひとしきり会話をした後、ロックは自分たちは救助されるのを望んでいないと明かす。そしてシャーロットを捕らえて先に進んでいると、遠くに空高く打ち上げられた照明弾が見えた。仲間の元に行くと言うシャーロットと、それを止めようとするロックが揉めていると、突然シャーロットが地面に倒れた。銃声のした方を振り向いたロックが見たのは、その手に銃を握ったベンの姿だった…。

その頃、ジャックたちはシャーロットの信号を追跡していたが、発見したのはシャーロットの発信機をつけられた犬のヴィンセント。ファラデイとマイルズは、シャーロットという女性はロックに捕まったのだろうとジャックから聞かされる。その後、照明弾を見てその下に向かったジャックたちは、丘の上で倒れているヘリの操縦士フランクを発見。フランクは負傷していたが、ヘリは無事に丘のふもとに不時着していた。これで本当に島から出られると喜ぶジャックたち。フランクのケガの手当てをしていたジュリエットが名前を聞かれ教えると、フランクは急に表情を変えた。815便の乗客乗員のリストにジュリエットという名前は無かったと。それを聞いたマイルズは突然ジュリエットに詰め寄り、自分たちが島に来た本当の目的を告げる…。

自分が処刑されると気づいたベンは、ロックたちの知らない情報をまだまだ知っていると命乞いをする。では、あの “黒い煙” は何だとロックが尋ねると、それは知らないとベンは答える。呆れたロックがついに銃で撃とうとすると、ベンはシャーロットとその仲間たち全員の名前や経歴をとうとうと語り始めた。なぜそんな事を知っているのかと聞かれ、ベンが答えたその秘密とは…。

▽フラッシュバック(過去)▽

インド洋、バリ島近くのスンダ海溝を進む無人探査機から送られてれきた衝撃の映像。それは海底に沈んだジャンボ旅客機の残骸であった。消息を絶っていたオーシャニック航空815便が海底で発見され、乗客乗員の全員死亡を確認。悲劇の結末は、すぐさま全世界で報じられた…。

マサチューセッツ州エセックス。テレビでそのニュースを見ながら涙を流すファラデイは、介護人からなぜ泣くのかと尋ねられるが、自分でも理由は分からないと答えた…。

カリフォルニア州イングルウッド。ラジオでそのニュースを聞きながら、とある家を訪ねるマイルズ。そこの住人から死んだ孫の部屋に通されると、その孫の霊と交信を始めるのだが…。

北アフリカのチュニジア。そのニュースの新聞記事に目を通したシャーロットは発掘現場へと向かう。砂漠だというのになぜかシロクマの骨が埋まっており、その近くで発掘した首輪には奇妙なマークが彫られていた…。

西インド諸島のバハマ。テレビに映っている無人探査機からの映像を悲痛な表情で見つめるフランク。だが、操縦席に座ったままの遺体がセス機長だと紹介されると、あれはセス本人ではないとオーシャニック航空に電話をかけた。なぜ分かるのかと逆に尋ねられたフランクは、その理由を話し始める…。

マシュー(#4.01 でハーリーの面会に来た人)から任務について聞かされるナオミ。今回、上陸班としてナオミが率いるのはファラデイ、マイルズ、シャーロット、フランクの4名だと。こんなド素人ばかりで大丈夫かと不満を漏らすナオミに、マシューは彼らは任務のために “特別に選ばれた者たち” だと答える。そしてもし815便の生存者がいた場合はどうすれば良いか…その極秘指令をナオミに伝えるのだった。

* * * * *

前回がそうだったので、シーズン4はフラッシュフォワード(島からの生還後)がメインかと思ってたら、今回はまったく無し。毎回こんな感じで構成が違ってると、ストーリーのまとめ方が決められず記事を書き辛いです。今回はシーズン3の時のように島メインで書いてみました。

今回は新キャラ4名の紹介編って感じでしょうか。ベンは以前からニセ救助隊は “悪い人たち” って言ってて、確かにナオミやマシューは怪しいですが、新キャラ4名は今回のフラッシュバックを見た感じでは、そんなに悪人ではなさそう。まぁ、スピリチュアル系のマイルズは、それを悪用してお小遣い稼ぎしてる小悪党っぽいですが。

新キャラのファラデイのフルネームはダニエル・ファラデイ。ダニエルとも呼ばれるんですが、ダニエル・ルソーと間違わないようファラデイと書くことにします。ルソーのことは僕はいつもルソーって書いてるんですが、サイードなんかは劇中でダニエルって呼んでるので、ややこしくなりそうだから。で、このファラデイを演じているのは『プライベート・ライアン』のアパム伍長役のジェレミー・デイヴィス。TVゲーム『MONSTER HUNTER』好きの方なら『モンハン・ライアン』ってのを見たことあるかも知れませんが、その第2話で仲間に氷結晶をくれとか言ってウザがられる人です(笑。

フランク役のジェフ・フェイヒーって久しぶりに見たけど、もうおじいちゃんって感じですね。マイルズやシャーロット役の俳優さんは、よく知らないのでノーコメント。

※ ここからは上でわざと書かなかったネタバレなので、嫌な方は読まないようにしてください。

今回、実際は815便が海底で発見されるシーンから始まります。この冒頭のシーンは以前ちょっとだけ触れた『Find 815』ってゲームと関連しています。ゲームでは、結局サムがサルベージ船クリスチャンI号で沈没したブラック・ロック(島のジャングルにある帆船)を探すことになるのですが、沈没場所と噂されていた海底にあったのは帆船ではなく815便だったってオチでした。ゲームでは大きな組織(ウィドモア関係?)によって仕組まれた大発見って感じでしたが…。

815便パイロットのセス機長はシーズン1 第1話と同じくグレッグ・グランバーグ。今や『HEROES/ヒーローズ』のマット役でメジャーになった俳優さん。今回は顔写真だけの友情出演でした。で、このセス機長の遺体が偽者だとフランクが気づいたのは、二人が旧知の仲で、セスがいつも指にはめている結婚指輪が無かったから。そして本当ならこの815便にはフランクが搭乗するはずだったとのこと。あとフランクはケイトの宝物である飛行機のオモチャに似たものを持ってました。島で出会った牛はミハイルが飼ってたのかな?

シャーロットが見つけたシロクマの首輪のマークはハイドラ・ステーションのもの。

前回、ナオミは襲われたことを誤魔化して死んでくれたはずなのに、なぜ殺されたとマイルズにバレていたのか?…それは電話を切る間際に言った「妹にヨロシク言っといて」というナオミのセリフ。あれが合言葉だったらしいです。でも、それがなくてもマイルズはナオミの死に気づいていたでしょう。死者の魂と本当に交信できるみたいなので。フラッシュバックのマイルズがお祓いした家で、死んだ孫の写真がけっこう長く映るんですが、何か関係してくるのかな?

ロックがベンに撃たれた時のことをソーヤーに話すところで、ウォルトに会ったけどすごく大きくなっていたとわざわざ説明してました。今後、ウォルト役の子が大きくなってるのを突っ込まれないようにするネタフリでしょうか? そして撃たれてなぜ死ななかったのかという説明は、弾はお腹を貫通したけど、ちょうど腎臓が無い方だったので運が良かったんだと。あとソーヤーがロックのことを「カーツ大佐」と呼ぶのは『地獄の黙示録』から。

とりあえずこんな感じでしょうか? また何か思い出したら、あとで書き足します。

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