Lost #4.08 – Meet Kevin Johnson

LOST シーズン4 第8話「贖罪」

アザーズの集落にて。ロックはなぜベンを監禁から解き、仲間として扱うようになったのか? 戸惑うソーヤーたちを集め、ロックはその理由を語り始める。貨物船の連中の真の目的はベンを捕らえることであり、その目的が達成されれば、邪魔者の自分たちは皆殺しにされてしまう。そのため、なんとしてでも連中からベンを守らなければならないのだと。またベンに騙されているのではないかと、口々に不満を漏らすソーヤーたち。そして、貨物船にいるスパイをまだ誰かも教えない男など信用できないとハーリーが言うと、ベンは素直にそれはマイケルだと答えた…。

会議を終え、皆が自分の家に帰り始めると、ベンはアレックスを呼び止め、今すぐ “寺院” に向かうよう告げる。貨物船の連中が上陸した場合に備え、アレックスには一番安全な “寺院” に隠れていて欲しいのだと。それを聞いていたルソーとカールも珍しくベンに同意し、二人はアレックスを連れてすぐに出発することに。

一方、貨物船では。突然の警報に驚いたサイードとデズモンドが甲板に出てみると、ゴールト船長が部下を何度も殴りつけていた。その血まみれになった男は、ゴムボートで船から逃げ出そうとしていたらしい。血で汚れた甲板を掃除するようケヴィンに命じ、ゴールトは船長室に戻って行った。そのケヴィンことマイケルに近づいたサイードは、なぜこの船に乗っているのかと問い詰める…。

▽フラッシュバック(過去)▽

島から脱出後、ニューヨークで寂しく一人暮らしをしていたマイケル。ある夜、車に乗り込むと猛スピードを出し、わざと壁に激突する…が、マイケルは死ねなかった。病院で目を覚ますと、自分は身元不明者として扱われていたが、なぜか看護婦はウォルトの名を知っていた。一瞬驚いたものの、それはマイケルが持っていたウォルト宛の遺書を看護婦が読んだのだと分かる。

退院後、ウォルトを預けている母の家を訪ねるマイケル。しかし、母はウォルトに会うことを許さずマイケルを追い返す。家を見上げると、二階の窓からウォルトがこちらを見ていたが、それも一瞬ですぐ窓から離れてしまった。前よりもさらに落ち込んだマイケルは、質屋に駆け込むと腕時計を銃と交換してもらう。

路地裏で銃に弾丸を込めているマイケルに近づいてくる一人の男。それは、あのトムだった。あの時、ウォルトを拉致された恨みは忘れてはいない。咄嗟にトムを撃とうとしたマイケルだが、格闘の末、逆に銃を奪われてしまう。早く殺せとマイケルが言うと、意外にも力を貸して欲しいと頼みに来たとトムは言う。話をするうち、トムはマイケルが死にたがっていることに気づく。お前たちの頼みなど聞かないと言い、まだ自殺を考えているマイケルに、それはムリだと忠告するトム。なぜなら、「島がそれを許さない」からだと。気が変わったら連絡してくれと言い残してトムは去って行く。

アパートに戻ったマイケルは、銃で自殺しようとするが、引鉄を引いてもなぜか弾丸は発射されず。やはりトムの言うとおりなのか? もう一度、引鉄を引こうとした時、テレビで815便の機体が発見されたとのニュースが流れた。トムの泊まっているホテルに押しかけ、いったい何が起こっているのかと尋ねるマイケル。トムは、発見された機体がチャールズ・ウィドモアという男が仕組んだ偽装だと言い、その証拠を見せた。チャールズは本物の815便が島に墜落したのを知っており、そのことを他の誰にも知られたくない。もしチャールズが島を発見すれば、マイケルのかつての仲間も皆殺しにされてしまう。トムの頼みとは、チャールズが送り込む貨物船にスパイとして乗船し、乗組員を抹殺することだった。そして、それが島に残された仲間への罪滅ぼしにもなるのだと。

こうして、ケヴィン・ジョンソンの名で甲板員として乗り込んだマイケル。トムに指示されたとおり、エンジンルームで爆弾のスイッチを入れるが、爆発せず「まだ早い」とのメモが現れるだけだった。ウォルトの名を語り、船に通信してきたベンは、乗組員の中には雇い主チャールズの本性をしらない無実の “良い者” もいると言う。自分はチャールズとは違い、誰でも殺すわけではないと。”良い者” とそうでない者を分けるため、乗組員のリストを作るようマイケルに指示するベン。そして、それを伝えたのち、船の無線機とエンジンを破壊して待つようにと…。

* * * * *

今回はフラッシュバックの方が長いので、こんな感じになっちゃいました。

島から出たあと、マイケルとウォルトがどうやってアメリカに戻ったかは今回では分かりません。ウォルトが一瞬しか写らないのは、やはり子役が大きくなってしまったのを隠すためか? マイケルが質屋に渡したのは例のジンの腕時計でした。

今まで描かれていなかったトムの一面が明らかになり、なぜケイトの裸に興味が無かったのかが分かります(笑

偽装に使った815便の機体は古いジャンボ旅客機を購入。遺体はタイにある墓を掘り返して調達したものだそうです。

ケヴィン・ジョンソン名義の偽造パスポートのナンバーは HNS012153。前の4文字を無理やり読むと HANSO と読めそうな気もしますが、考えすぎか?

今回でシーズン4は一旦休みに入り、再開は4月24日(日本時間で翌25日)になります。

※ ここからは上でわざと書かなかったネタバレなので、嫌な方は読まないようにしてください。

マイケルが死にたがっている理由は、もちろんアナ=ルシアとリビーを殺したこと、そして仲間を裏切ったことへの良心の呵責ですが、島から出たあとにウォルトを救うために二人を殺したことをウォルト本人に打ち明けてしまったことも原因です。まだ10歳の子供にそんな重荷を背負わせたのかと、トムも呆れていました。

リビーもフラッシュバックに登場しますが、マイケルが見る幻としてであり、彼女に関する新事実が明らかになるようなものでは無かったのが残念。

“寺院” に向かっていたアレックスたちは、何者かに狙撃され、ルソーとカールは死んでしまいます。まぁ、死んだように見えて、また島のパワーで無事なのかも知れませんが…。

マイケルの話(フラシュバックの部分)を聞いたサイードは、船長室に連れて行って、マイケルの正体をバラしてしまいます。これが吉と出たのか凶と出たのかは…今のところ不明。

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