Lost #4.07 – Ji Yeon

LOST シーズン4 第7話「ジヨン」

島から救出されたあとのことを考え、生まれる子供の名前をどうしようかと相談するジンとサン。ジンは女の子を望んでおり、ジヨンと名付けたいとサンに話していた。だが、ジャックたちと共に戻って来たケイトから毒ガスの一件を聞かされたサンは、ファラデイたちが何をしに島に来たのか疑問を感じ始める。救出に来てくれたのかとファラデイに尋ねても、はっきり答えようとはしない。サンはやはりロックが正しかったと感じ、アザーズの集落に移ることを決意する…。

ジンとサンがロックのところに行こうとしていることに気づいたジュリエット。3週間以内に島を出なければ死んでしまうと説得するが、サンは言うことを聞こうとしない。するとジュリエットはサンが浮気をしていたこと、そしてサンがお腹の子がその浮気相手の子供だと思っていたことをジンにばらす。それを知り怒ったジンは浜辺のキャンプに引き返し、サンは謝るためにそのあとを追うのだった。

一方、貨物船では。また医務室に監禁されていたサイードとデズモンドは、ドアの隙間から投げ込まれたメモに気づく。それには「船長を信じるな」と記されていた。やがて船医のレイが現れ、船長に会わせると言って二人を外に連れ出した。甲板に出た二人がヘリコプターがなくなっているのを見ると、フランクはまた島に向かったとレイは答える。その時、体に太い鎖を巻きつけた女が、そのまま海に飛び込んだ。早く助けようと騒ぐサイードとデズモンドだが、そこに姿を見せたゴールト船長は救出はしないと冷たく言い放つ。今 自殺したレジーナのように、島に近づいて以来、おかしくなった乗組員が何人もいたとゴールトは言う。そんな連中を助けようとして海に飛び込み、さらに犠牲者を増やす危険は犯せないと。それならば、なぜ早く島から遠ざからないのかとサイードが聞くと、何者かがエンジンを破壊したため、船を動かせないとのことだった。ちなみにと、この船の持ち主を尋ねてみると、ゴールトは意外にも素直に教えてくれた。デズモンドもよくご存知のチャールズ・ウィドモアだと。

船長室に通されたサイードとデズモンドは、815便の残骸と乗客・乗員の遺体はすでに発見されていると告げられる。ただし、それは仕組まれたものだと、すぐに種を明かされるが、実際にジャンボ旅客機を海に沈め、擬装用の乗客・乗員の死体を用意できるほどの、大きな組織が影で動いていることを思い知らされる。そして、そこまでする理由が、ベンを捕らえるという、たった一つの目的のためであることも。

医務室での監禁を解かれ、船室を与えられることになったサイードとデズモンド。レイに案内された二人だが、その部屋はゴキブリだらけで、壁には血がこびり付いていた。まだ掃除をしていなかったことに怒ったレイは、ちょうど廊下の奥に見かけた男に早く掃除をしろと命令する。部屋に近づいて来たその男の顔を見たサイードは、驚きながらもレイの前で冷静を装うのだった…。

▽フラッシュフォワード(未来)▽

アパートに一人でいたところ、急に産気づいてしまったサン。自分で救急車を呼び、病院に運び込まれたサンを見た看護婦たちは、オーシャニック6のサンだと大騒ぎ。今にも子供が生まれそうで苦しむサンだったが、夫が来るまでは生めないと医者に言い張り続ける。

一方、病院から報せを受けたジンは、お祝いに持っていくパンダのぬいぐるみを買いに走っていた。おもちゃ屋でパンダを買い、タクシーに乗り込もうとしたところ、またケータイに電話がかかる。その電話に出ている隙に、他の客が勝手に乗ってしまい、先に乗せたパンダと共にタクシーは走り去ってしまう。またさっきのおもちゃ屋に戻ったが、パンダは売り切れていた。ただ1個だけ予約分で取り置きされていたパンダを見つけたジンは、店主を脅してそれを手に入れ、ようやく病院に到着したのだが…。

後日、お祝いに訪ねて来てくれたハーリーを歓迎するサン。娘ジヨンを連れ、サンがハーリーと向かった場所は…。

* * * * *

ジヨン(Ji Yeon)という名前は、今回のタイトルになっているぐらいなので、何か意味があるのでしょう。でも、韓国語はサッパリなので、僕には何のこっちゃ分かりません。

サンとジンの仲はバーナードのおかげで元に戻ります。バーナードが活躍するという、滅多に無い機会なので、バーナードのファンの方はぜひお楽しみに。

自殺したレジーナとは、ファラデイが何度か電話していた相手です。電話の時はマトモそうだったのに。レジーナが読んでいた本は、ジュール・ヴェルヌ著『Survivors of the Chancellor』

サンが救急車を呼ぶ直前、テレビに映っていたのはニッキーが出演していた『エクスポゼ』の韓国語吹替版。(#3.14参照)

※ ここからは上でわざと書かなかったネタバレなので、嫌な方は読まないようにしてください。

貨物船のシーンで最後に登場した男は、なんとマイケルでした。アナ=ルシアとリビーを殺して、息子ウォルトと一緒に島から出してもらったあのバカ親父。ベンが言っていたスパイがマイケルなんでしょうか? 一体いつの間に、そしてどういった経緯で貨物船に乗り込むことになったのか? そしてマイケルはケヴィン・ジョンソン(Kevin Johnson)という偽名を使っています。

あと、今回のフラッシュフォワードには仕掛けがありまして、サンの出ているシーンはフラッシュフォワードだけど、ジンの出ているシーンはフラッシュバック(過去)なんです。サンの出産とジンのパンダ騒動が交互に描かれますが、実はジンはサンの父ペクの命令で別の人の出産祝いに駆けつけようとしていただけ。そして未来でサンがハーリーと向かったのはジンの墓でした。これはジンが「死んだことになっている」のではなく「実際に死んだ」のでしょうけど、なぜそうなったかは今回は描かれていません。ちなみにジンの墓に刻まれた命日は815便が墜落した2004年9月22日と記されています。

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