Lost #6.15 – Across the Sea

LOST シーズン6 第15話「白と黒」

[遥か昔] 島に漂着した妊婦は、傷を負いながらも自力で川を発見。その水で喉を潤していると、一人の女が近づいて来た。女は妊婦を自分の住処の洞窟に連れ帰り、治療をしてやる。妊婦はクラウディアと名乗り、他にも漂着した仲間がいるはずだと言う。それを聞いた女は、もし他に生存者がいるなら、自分が探してあげると答えた。そう話している間にもクラウディアが産気づき、女は出産を手助けすることに。女が無事に男の子を取り上げると、クラウディアはすぐさまジェイコブと命名。だが、その直後クラウディアはまた苦しみ出す。お腹の中の子は双子だったのだ。女が二人目の男の子を取り上げると、クラウディアは一人しか名前を考えていなかったと言いながら、子供の顔を見せて欲しいと女に頼む。すると女は、謝りながらクラウディアの頭めがけて石を振り下ろす…。

成長した双子は、海の向こうには何もなく、島だけが唯一の世界であり、自分たち3人以外に人は存在しないと母から教えられていた。しかしある日、ジャングルで豚を狩ろうとしていた時に、他にも人がいるのを目撃してしまう。必死で母のもとに逃げ帰った双子は、なぜウソをついていたのかと母に問う。母は他の人間たちは危険な存在であり、双子をそんな奴らと会わせたくなかったと言う。そして双子に目隠しをさせると、二人の手を引いて川まで連れて行く。目隠しを外された双子は、その奥から眩い光が溢れ出す謎の洞窟を見せられる。母はこの光の源を他の人間たちから守るのが自分の使命であり、双子のうちのどちらかが、いずれその使命を継ぐことになると言う。しかし、その洞窟には決して入ってはならないとも伝えた。

しばらくして、双子が遊んでいるところに女が現れる。ジェイコブにはその姿が見えないようだが、兄にはハッキリと見えていた。女は自分は死んでいるのでジェイコブには見えないのだと言う。島の反対側まで女に導かれた兄は、そこに多くの人が暮らしているのを知る。あれは13年前に難破して、島に漂着した自分の仲間だと教える女。そして、双子の本当の母親は自分だと女は明かした。真相を知った兄は住処に戻ると、ジェイコブにも話を伝え、家出しようと誘う。しかし、母を信じるジェイコブは言うことを聞かず喧嘩になり、兄は一人で家出してしまう。

さらに年月は流れ、ジェイコブは兄が他の人間たちと井戸を掘っているのを遠くから眺め、兄も自分が見られていることに気がついていた。二人きりになると、島には強力な磁場がある場所があり、ここもその一つだと兄は言う。それを利用して島を出るので、ジェイコブも一緒に来いと。だが、ジェイコブは島が自分の家だと答え、またしても兄の誘いを断るのだった。

住処に戻ったジェイコブは、兄が島を出ようとしていると母に打ち明ける。井戸に向かった母は一人で作業している息子に近づくと、その頭を壁に叩きつけ気絶させる。しばらくして兄が意識を取り戻した時には、せっかく掘った井戸は埋められ、自分の仲間は皆殺しにされていた。

母はジェイコブを光の洞窟近くまで連れ出し、後継者になって欲しいと頼む。母が本当は兄の方を可愛がっていたことを感じつつも、母の言葉に従い、後継者となることを選択するジェイコブだが…。

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