ツイン・ピークス The Return 第17章

The past dictates the future.

偽ダイアンが消えた後、ゴードンはアルバートに25年間隠していたことがあると打ち明ける。それはブリッグス少佐が自分とクーパーにだけ伝えたもので、ジュディとは古くはジャウデイと呼ばれた強力な負の力を持つ存在らしい。そこで秘密裡にジュディを探そうとしたのだが、ブリッグス少佐もクーパーも、そしてそれ以前に同じくジュディに関わったと思われるフィリップ・ジェフリーズも消えてしまったと。

そこにラスベガス支局の捜査官から電話が入り、ゴードンから捜索を頼まれていたダギーが入院中だと分かったと言う。だが、昏睡状態だったはずのダギーは一足違いで退院してしまっていた。その場に居合わせたマリンズ社長は電話を代わり、ダギーから頼まれていたメッセージをゴードンに伝える。

真の座標、ブリッグス少佐の言うジャックラビッツ・パレスに到着した悪クーパーは、頭上に現れた渦に吸い込まれ、消防士の囚われの身に。そして消防士が悪クーパーを送り出した先は、ツイン・ピークス保安官事務所の前だった。本物のクーパーと勘違いし歓迎する一同だったが、やがてアンディーが消防士に見せられた光景を思い出し…。

本物のクーパーが駆けつけた時、悪クーパーの遺体には木こりが群がっていた。そして体内から解放されたボブがクーパーたちに襲いかかる。何度も倒されながらもフレディーはボブに立ち向かい、自慢の怪力パンチででついにとどめを刺す。クーパーがすかさず悪クーパーの指にあの指輪をはめると、遺体は跡形も無く消え去った。

クーパーがフランクから古いグレートノーザン・ホテル315号室のキーを受け取った時、丁度ゴードンたちも保安官事務所に到着。急に騒ぎ出したナイドーをなだめるようにクーパーが手を合わせると、彼女の顔が崩れ、中から現れたのはダイアンだった。しかし、再会を喜べたのも束の間、周りは闇に包まれてしまう。

気がつけば、その場にいるのはクーパー、ダイアン、そしてゴードンだけ。315号室のキーでドアを開けたクーパーは一人でその先へと進む。そこに現れた片腕のマイクと共にフィリップ・ジェフリーズの元に向かうクーパー。ジェフリーズに尋ねられたクーパーが1989年2月23日と答えると… 。

夜中に家を抜け出し、迎えに来たジェームズと密会するローラ。やがてジェームズと別れ、悪い仲間との待ち合わせ場所に向かっていたローラは、山の中で黒いスーツを着た男と遭遇。夢の中で会ったことがあると思い出したローラは、差し出された男の手を取った。

翌朝、釣りに出かけたピート・マーテルは、ビニールシートに包まれた死体などを発見することもなく、いつものように釣りを楽しんでいた。しかしその頃、ローラの自宅では…。

【今日の一曲】Julee Cruise – The World Spins

最後なので、マジメにあらすじ書きましたよ! 暇な時にこれ以前のエピソードも載せていきますね。え!今回が最後じゃなくて第18章があるだろうって? そう言えばそんなのありましたね。色んな意味で衝撃だったんで、今日は書く気になれず、第18章はまた改めて紹介します。でも、先にこれだけ言わせて。デイヴィッド・リンチまたやりやがったな!今度は何年後だよっ!

ここから先はネタバレです! 今回のチェックポイント等を紹介します。

今まで慎重だった悪クーパーが、なぜか不用意に座標に足を踏み入れ、あっと言う間にホワイトロッジ?送りに。第8章の消防士のモニター室って言うのかな。悪クーパーは左の檻に入れられてます。右にはブリックス少佐の顔面が。外界に送られる直前、悪クーパーがモジャモジャした何かに変えられるんですが、何かよく見えません。
結局、保安官事務所の前に送られるんですが、最初にモニターに映っていたのはローラの家でした。

悪クーパーとフランクの早撃ち対決。フランクの帽子がふわっと浮いたので絶対やられたと思ったんですが無傷でした。悪クーパーの撃った弾丸がどこにも当たった形跡がない!

悪クーパーの遺体から出たボブ。第8章でレイに撃たれて死んだ時と同じように木こりが取り出したように見えます。ボブ役のフランク・シルヴァは亡くなられてるので、球体に顔だけ合成してるんですが、場面によってはこのように顔が2重に映ります。単にダブってるだけなのか、ボブは一人ではないってことを表してるのか?

ナイドーがいることに気づいた瞬間から、画面中央にクーパーの顔がかなり長い間うっすらと映り込んだままになります。ちゃんと見えてますか?見にくくてすみません。そして本物のダイアンは髪の色が違いますね。途中でクーパーの声で「僕らは夢の中で生きている」と言ってるのが聞こえます。劇場版でフィリップ・ジェフリーズが言ってたのと同じですが、これは…。

この時計も何か変。午後3時52分と53分を行ったり来たりで時間が進みませんが、この時刻なら短針がもっと4時に近くないとおかしい。

クーパーが315号室のキーで開けるドアが315号室じゃない。同じグレートノーザン・ホテルには違いないんですが、開けたのは第14章でジェームズも気づいた変な音がするボイラー室みたいなとこのドアでした。

今やその姿が大きなヤカン?になってしまったジェフリーズ。あのマークを変形させるが8なのか∞なのか?

歴史改変。過去に戻ったクーパーによりローラ死なず!
以下の画像は左が劇場版、右が今回の第17章です。山の中でローラが突然叫び出すが、ジェームズが振り返っても誰もいないってシーン。今回で二人の様子を覗き見してるクーパーに気づいて叫んだことに。

ジェームズと別れて一人で山奥に向かうローラ。この後、劇場版ではジャック・ルノー、レオ、ロネットと合流し、乱交パーティー後に殺害されますが、今回クーパーの介入によりジャックたちと会わないことに。

本来ならローラの遺体が発見されている頃、ローラの家では母サラが狂ったように娘の写真を割れた酒瓶でめった刺しにしています。でも、なぜか写真は無傷のまま。
そしてクーパーに手を引かれ山の中を歩いていたローラですが、ジャックラビッツ・パレスに近づいたところで絶叫と共に姿が消えてしまいます。第2章でブラックロッジから消えた時みたいに。その直前、第1章の冒頭で消防士がクーパーに聞かせた蓄音機の音がしていました。

最後の歌のゲストは、やはりジュリー・クルーズでした!

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日本ではWOWOWで放送!

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