フェアリータイル

退屈しのぎに城を抜け出した王女、彼女を狙う恐ろしいドラゴン、そして王女救出を誓う騎士。この3者を移動させたり、タイルを並べて王国の土地を広げたりして条件を次々とクリアし、最初に物語を完成させたプレイヤーの勝ち。

細かいルールは省いて、ざっくりとした紹介です。
まず王国の中心となる開始タイル3枚を並べ、3者のコマをそれぞれスタート位置に置きます。
残りの地形タイル12枚はシャッフルして近くに積み上げておきます。
ページカード36枚をシャッフルし、プレイヤー全員に同じ枚数配ります。受け取ったプレイヤーはカードを裏向きのまま山札として置き、一番上のカードを引いて他のプレイヤーには見えないよう確認します。
そのカードに書かれた条件をクリアしたら、山札から次のカードを引けます。それを繰り返し、一番先に全てのカードをクリアしたプレイヤーの勝利となります。

フェアリータイル

自分の手番でできる行動は次のA〜Cのうちのどれか。

A) どれか1つのコマを移動させる。各キャラの移動ルールは、この通り。

王女は1マス移動できる。移動先が城だった場合は、そのまま別の城にワープしても良い。また現在、城にいる場合は別の城にワープした後に1マス移動しても良い。

騎士は必ず2マス移動する。1マスだけ移動するのはダメ。また元いたマスに戻ったり、元いたマスに隣接するマスで止まることは出来ない。

ドラゴンは現在のマスから直線上で端まで移動。途中で止まることは出来ない。

B) タイルの山の一番上のタイルを引いて配置する。川がある場合は繋がるように置く等の条件あり。

★上のA、Bどちらかを終えた後、カードに書いてある条件をクリアしていたら、他のプレイヤーにも公開し、新たに山札の一番上のカードを引きます。

C) 今、引いてるカードを裏向けて山札の一番下に戻し、新たに一番上のカードを引く。この手番ではこれだけしか出来ないが、その代わり次の手番では上記AやBを2回行うことができる。
(まだ数回しかプレイしていないですが、今のカード条件がクリアできそうにない状況の時に使うぐらうしかなさそうな? 山札に戻すから結局あとでクリアしないといけないし)

フェアリータイル
とりえず序盤のリプレイ。僕のカードの条件は「王女とドラゴンが平原で出会う」ことなので、下の画像の正面から見て。
ドラゴンを1つ手前の平原マスか、同じくドラゴンの右斜め2マス目の川のある平原マスに移動し。
王女は2ターンかかるけど、ドラゴン移動先のどちらかの平原に移動させる。
で、ドラゴンを手前の平原マスに移動させたんですが、先に王女を1マス進めてた方が良かったことに気づきました。
(話が長くなるので省略します。結局あとでうまくいったし)

フェアリータイル
gif見られない方、すみません。文章で書くと
上で書いたように僕がドラゴンを1つ前の平原マスに移動。
プレイヤー2がタイルを設置。
プレイヤー3もタイルを設置。
プレイヤー4が王女を1マス進める(彼の条件は「王女が大きな森を訪れる」でした。これでクリア)
おかげで僕も1マス進めただけでドラゴンと出会えてクリア!

こんな感じでお互い自分の条件をクリアするためにコマを移動させるので、今回は僕はラッキーでしたが、大抵はなかなかうまく進められません。特にドラゴンは王国の端から端にしか移動させられないので、土地が広がってくると一気に遠くまで行ってしまうので大変です。

そんなこんなで勝ったプレイヤーは自分がそれまでクリアしたカードをよく見てみて下さい。クリア条件の他に物語の断片や数字が書かれています。それらを数字順に並べたら、読み上げて他のプレイヤーに語り聞かせてあげて下さい。

今回、出来上がった物語はこの通り。

ある朝、この力強いドラゴンは、興味を引くような獲物がいないかと外に出かけました。
王女フローラが片田舎で物思いにふけっている頃、その美しさをドラゴンが見つけました。
フローラは道に迷ってしまい、忍び寄る危機に、その自信を失ってしまいました。
フローラは古い樫の木の陰に隠れ、ドラゴンの視線をやり過ごそうとしました。
ドラゴンは哀れなフローラを巨大な巣穴の片隅に押し込めました。
そしてドラゴンは見回りを始めます。大事な獲物を奪われるわけにはいきませんから。
騎士ウルリックは慎重に洞窟に忍び込み、泣き疲れて倒れているフローラを見つけます。
そして戦いのさなか、ドラゴンはウルリックの罠にかかり、彼の手でとどめの一撃を受けます。
王女は勇ましい騎士と結婚しました。彼はドラゴンと彼女の心を射止めたのです。

裏切ってドラゴンと結託した騎士が王国を乗っ取ったり、王女がドラゴンと結婚して異形の怪物を産み落とす…とかっていう僕好みのエンディングは用意されておらず、どう転んでも真っ当な物語にしかならないので、正常な一般家庭の皆様にも安心です。

以上、柄にもなく、本当にお子様とも楽しめるゲームを紹介してみましたとさ。めでたし、めでたし。

プレイ人数 2〜4人
推奨年齢 8歳以上
プレイ時間 約30分

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