プリズン・ブレイク #3.11 – Under and Out

シーズン3 第11話 「7人の夜」

サミーたち邪魔者が消えた今、あとは脱獄するチャンスを待つだけとなった。夜間の方が警戒が厳しいため、明日の日中に決行すると皆に伝えるマイケル。だがその時、トンネルの天井から水が漏れてきた。大雨のせいで地盤が緩み、トンネルが陥没し始めたのだ。囚人棟の窓から外を見てみると、やはり脱出口となるべき場所が凹んで水溜りになっている。このまま完全に穴が開いてしまえば、監視兵たちに見つかってしまう。マイケルたちは今夜のうちに脱獄するしかないと知る…。

自分の車に仕掛けられた爆弾を見つけたスーザンは、リンカーンたちが何かを企んでいることに気づく。マイケルたちが脱獄したあと、自分たちを裏切る気では…と。スーザンたちにとって重要なのは、ウィスラー本人ではなくウィスラーだけが知っているある “座標” のみ。ソフィアを拉致したスーザンは拷問しているところを電話で聞かせ、脱獄前に先に “座標” を教えるようウィスラーを脅迫する。それを聞いていたマイケルは、もしそれを先に教えれば人質であるソフィアやLJの価値は無くなり、すぐ殺されてしまうだろうとウィスラーを説得するのだが…。

マイケルとウィスラーがスーザンへの対処や脱獄準備に追われている間、トンネルに潜む仲間はそれぞれに思惑を抱いていた。ティーバッグはマイケルが自分たちのような犯罪者を素直に脱獄させるはずが無いとルチェロに吹き込み、裏で手を組むことに。ベリックは脱獄後にティーバッグたちを捕らえて警察に突き出せばヒーローになれると言ってマホーンに協力を頼んでいた…。

面会に来たスーザンに “座標” を書いたメモを渡そうとするウィスラー。だがその直前に半分にちぎると、残りの半分は脱獄後に渡すと言ってのけた。それを横で見守っていたマイケルも、とりあえずLJたちは無事だと一安心するが、スーザンは今から24時間以内にメモの半分を渡さないと人質の命は無いと宣告した。

マイケルに頼まれ、SONAの発電機を調べたり、パトロール用のジープに細工していたスクレだったが、SONAから帰ろうとしたところ、監視兵に呼び止められ詰所に連行されてしまう。一方、リンカーンはSONA周辺をどうやって停電させるかと方法を考えていた。

今まで何度も仲間に入れて欲しいと言っていたマグレディに話しかけるマイケル。例え無事に脱獄できたとしても、一生 辛い逃亡生活を送ることになる…だから仲間に誘えなかったのだと。それでもいいと言う固い決意を知ったマイケルは、ついにマグレディを仲間として歓迎する。決行時間が迫りトンネルに戻ったマイケルは、スクレから得た情報から発電機の再起動までの時間は30秒だと告げる。たった30秒の停電の間に全員が脱獄できるのか? 皆が不安を口にした瞬間、ティーバッグとルチェロはナイフで威嚇し、真っ先に脱出口に向かうのだった…。