シーズン3 第9話 「籠のトリ」
連続して起こった二度の脱獄未遂。証拠は無いものの、過去の経歴からそれに関与しているはずだと疑われたマイケルは、監視兵たちに囚人棟から連れ出される。マイケルがどうなるのかと不安そうに見守るウィスラーやルチェロたち。すると棟とフェンスの間にマイケル専用の檻が設置されていた。強い日差しの中、日除けも何もないその檻に入れられたマイケルは、暑さにやられ見る見るうちに弱ってゆく…。
失態続きの前任者に代わり、新たにSONAの指揮官となったサヴァーラは話の分かる男だった。マイケルが脱獄を計画していたことを白状すると、すぐに檻から出して涼しい取調室に移らせる。そしてマイケルは今までの経緯を正直に話し出す。自分がここに入れられたのは、ある人物を脱獄させるため。それを仕組んだのは、かつて兄リンカーンを嵌めた “カンパニー” と呼ばれる組織で、甥っ子のLJを人質に取られているため逆らえないのだと。
最初は疑っていたサヴァーラだったが、確認してみるとその話が本当らしいことを知る。自分が責任を持ってLJを救出すると約束し、マイケルから “脱獄させる人物” がウィスラーだと聞き出した。取調べを受けたウィスラーはシラを切ろうとするが、拷問されかかるとすぐに脱獄しようとしたことを認めた。さらにマイケルから “カンパニー” の女と繋がっていると暴露され、それがグレッチェン(=スーザン)だということも吐かされる。しかしグレッチェンの居場所は知らないと言うウィスラーに対し、マイケルは自分にはそれが分かると言う。そしてサヴァーラに電話を借りると、リンカーンから次に “カンパニー” の女と会う時間と場所を聞き出した。
まだ墓堀人としてSONAに出入りしているスクレは、またアウグストから脅されて “届け物” をさせられる。それを知ったリンカーンと口論しているところを “カンパニー” の見張りが目撃。連絡を受けたスーザンはスクレに接触を試みる。その後、リンカーンと会っていたスーザンは、サヴァーラたちに逮捕される。事情が分からないリンカーンは、自分は裏切ってはいないと、連行されるスーザンに向かって叫ぶしかなかった。
他の囚人と揉めたベリックは死の決闘を申し込まれる。ルチェロに頼んで中止にしてもらおうとするが、部下のサミーに遮られてしまう。正攻法では相手に勝てないと考えたベリックは…。またSONAに戻されて来たマホーンに近づいたティーバッグは、邪魔者のサミーを殺してくれればクスリを調達してやると取引を持ちかける…。一方、そのサミーは面会に来たアウグストからルチェロの始末を急かされる…。
SONAに連行されたグレッチェン(=スーザン)は無実を訴えるが、サヴァーラは容赦なく拷問にかける。なんとか拷問に耐えたものの、そのせいで逆に只者では無いことをサヴァーラに悟られてしまう。そしてマイケルだけではなくウィスラーにも自分を “売られた” と知り、観念してLJを監禁しているアジトの居場所を白状した。サヴァーラは部下を引き連れ、グレッチェンにその場所まで案内させるのだが…。
なんと、SONAの新指揮官がマイケルたちの味方になるという意外な展開!…だったんですが、まぁそんなうまい具合には話は進みませんね。