The 4400: Promises Broken

4400 未知からの生還者 オルジナル小説 第4弾

プロマイシンの注射を強制しないという姿勢を貫き通すジョーダン・コリアー。さらに、能力者たちのリーダーとして、これ以上の政府との衝突を望んではいなかったが、自分を導く役目のはずのカイルが、なぜか政府を挑発するような行為を繰り返す…。

一方、NTAC捜査官のダイアナは、養女マイアの家出によるショックから立ち直れないでいた。コリアーたちとの接触を厳しく禁じ過ぎたせいで、マイアはプロミス・シティーに逃げ込んでしまったのだ。しかも、カイルやあの読心術を持つゲイリー・ナヴァロらと共に、今やコリアーの参謀となってしまっていた…。

そんな折り、カリフォルニアで大地震が発生。コリアーは関与を否定するが、政府は能力者によるテロだと断定。NTACシアトル支局にも、全員退去の指令が下る。政府がプロミス・シティーに総攻撃を仕掛けるつもりなのは間違いなく、トムは息子カイルを、そしてダイアナはマイアの身を案じる。避難用の飛行機に乗せられたトムとダイアナは、マルコのテレポート能力でギャリティーらと共に、密かに地上へと引き返す。

衛星からのレーザー攻撃で、コリアーたちの本部は一瞬にして崩壊。間一髪で脱出できたコリアーたちは、戦場と化した町を通り抜け、避難場所を求めてショーンのいる4400センターを目指す。

そんな光景を見ながら、一人ほくそ笑むデニス・ライランド。ついに、あの新兵器を使うべき時が来たと。極秘で3名の優秀な科学者に製造させていたのは、人体を傷つけることなく、能力を消すことができるプロマイシン中和爆弾であった。あれを爆発させれば、コリアーたちは普通の人間に戻ってしまうのだ。この功績が認められれば、政府の要職に就くことも夢ではない。極秘の研究所に連絡を取るライランドだったが、科学者も爆弾も消えてしまっていた。実は3名の科学者とは、宿主を替え、別人となった刻印ある者たちの生き残りであり、彼らはライランドを騙して全く別の兵器を作っていた。

NTACシアトル支局に籠もり、外の世界をモニターするマルコたちの前に現れたのは、ライランドだった。自分の立場が危うくなったライランドは、かつての部下たちの協力を求めに来たのだ。偵察から戻ってきたトムとダイアナは、ライランドも連れて、安全な4400センターへと急ぐ。

奇しくも4400センターに集うことになったNTAC、コリアー一派、そしてライランドをショーンは迎え入れる。立場の異なる4者が仕方なくも協力し合い、ライランドが雇った科学者たちが刻印ある者たちであったこと、そしてイエローストーン国立公園で強力な反物質爆弾を爆発させ、人類の滅亡を企んでいることを突き止める。

トムやダイアナたちは刻印ある者たちの計画を阻止するため、センターを離れることに。だがその時、マイアがトムを呼び止め、プロマイシンを打つべき時が来たと告げる…。

やがてセンターに軍隊が突入し、残ったショーンやコリアーたちは応戦に追われる。その混乱の中、カイルは自身の能力であるキャシーから、コリアーを殺して代わりに生還者のリーダーになれと誘惑される。必死に抵抗するカイルに、前にもコリアーを暗殺したでしょうとキャシーは囁く…。

* * * * *

前作『The 4400: Welcome to Primise City』の続きとなる完結編。今回は戦争アクションものになっていて、これを実写でやるとなると、かなり予算が掛かりそうなので、もしTVシリーズが続いたとしても、こういう展開は無理だったかも知れませんね。

ついにプロマイシンを打ったトムの能力とは? 刻印ある者たちの計画を阻止できるのか?…などは、ご自分で読んで確かめて下さい。完結編とは言いながら、まだまだ続けられるような終わり方になっています。それに、このお話の締めくくりにはこう記されています。

Here ends the First Saga of The 4400

5 件のコメント

  • 英語は赤点を取ったことがあるぐらい苦手、
    誰か~!訳して! 結末知りたい~!

  • シリーズ復活して欲しいなあ
    シリーズ復活が無理ならスペシャルで
    英語解読できんし・・・・

  • >ご自分で読んで確かめて下さい。
    読めるもんなら読んでますが、英語本は
    読めません!!
    お願い!! 訳して~!

  • ドラマで見たかったですね…
    最後はハッピーエンドだといいな

  • 最後の更新から数年経ったブログに、コメント頂けるなんて、とてもウレシイです。
    ちゅーか、未だに邦訳された本が出てないんですね。出しても売れないでしょうし、仕方ないか。結局、海外でも続編小説は出てないようですし。