核戦争により地表に人が住めなくなってから97年。アーク(方舟)と呼ばれる宇宙ステーションで暮らす人類は、評議会により厳しく統制されており、犯罪を犯した者は、例えどんな小さな罪であっても死刑となるのであった。
若き女囚クラークが、独房から連れ出そうとする看守に、死刑はまだのはずだと抵抗していると、そこに母のアビゲイルが姿を現す。そして、クラークを含む100名の若い受刑者が、地表に降ろされるのだと言う。死刑を免れる代わりに、地球にまた住めるかどうかの実験台にされるのだと。
否応なしに地球に送られたクラークたちが着陸したのは、予定地点から遠く離れた場所だった。このままでは食料もなく、放射能の影響でどうなるか分からないと、当初の目的地であるアメリカ合衆国バージニア州のマウント・ウェザー緊急事態救援センターへ向かうべきだと主張するクラークだが、ほとんどの者は真面目に調査任務などする気はなかった。結局、マウント・ウェザーに向けて出発したのは、クラーク、フィン、オクタヴィアたち、たった5名のみ。その場に残った者たちの中でリーダー格となったベラミーは、ただ独り反対する評議会議長の息子ウェルズを無視し、全員に付けられた囚人監視用の腕輪を次々と外していく。
一方、アークでも事件が起こっていた。議長が何者かに撃たれていたのだ。緊急手術を担当したアビゲイルは、議長の命を救ったものの、定められた以上の量の輸血を行ったという理由で逮捕され、死刑を宣告されてしまう…。
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