The 4400 #2.04 – Weight of the World

4400 未知からの生還者2 第4話「奇跡を売る男」

生還者のアップルバウムは、仕事がうまくいかず借金に喘いでいた。いつものようにビールを飲みながら愚痴をこぼしていると、そこに借金取りが取り立てに来る。お金が用意できていないと知った借金取りは、2日だけ待ってやると脅すと、アップルバウムのビールを飲んで去ってゆく。そして2日後、借金取りが現れるが、アップルバウムは最初それが誰だか分からなかった。なぜなら、2日前まではかなり肥えた男だったのに、すっかりスリムになっていたからだ。男は急に痩せだしたので癌かと思ったが、体に異常は無いと医者に言われたという。ただ一つ考えられる理由は、アップルバウムが飲んでいたビールを飲んだことだけらしい。自分の妻を連れて来ていた男は、借金を帳消しにしてやる代わりに、妻も痩せさせてやってくれと言う。アップルバウムは、その妻が持ってきたミネラルウォーターのボトルに口をつけた…。

ジャーヴィスに呼び出されたトムとダイアナ。製薬会社からアップルバウムについて問い合わせがあり、いったい何の事か調べて来いと言う。事情を尋ねたトムたちは、アップルバウムが自分の唾液にダイエット効果があると製薬会社に売り込んでいると知る。まだ能力やその効果がハッキリ分からないのに、そんな事をするのは危険だとトムたちは忠告するが、アップルバウムは聞く耳を持たなかった。

リリーとイザベルを連れ、友人のエリックを訪ねたリチャード。仕事も紹介してもらい、ここに落ち着こうと決心する。だが、リチャードたちが逃亡者だと知ったエリックの友人が通報してしまい、また当ての無い逃亡の旅に出ることになってしまうのだった。

4400センターでは有名歌手クロエへのキーの授与式が行われていた。大勢集まったマスコミの前で、クロエは自分は生還者ではないが、ここで修行できるのを喜んでいると発表する。4400センターの主な目的は、まだ能力に目覚めていない生還者の力を引き出すこと。しかし、生還者ではない一般人にも能力はあり、ここで修行を積めば誰でも力を引き出せるとジョーダンは説いていた。そして修行の第一段階を終えた証しに、クロエに第一のキーを授けるのだった。その光景を面白くなさそうに見ているジョーダンの秘書デヴォン。そのあと、クロエがジョーダンと関係を持ったと知ったデヴォンは自殺騒ぎを起こしてしまう。ジョーダンがデヴォンとも関係があったと気づいたショーンは、ジョーダンを問い詰める。クロエをうまく広告塔に利用するために関係を持っただけだと言うジョーダン。そんなやり方は許せないと怒るショーンに、ジョーダンはそれなら今後は自分のやり方で運営しろと言う。何の事だとショーンが尋ねると、4400センターはショーンに任せる事になると答えた…。

学生のパーティーに出たカイル。酒を飲んだ途端に意識が遠のき…気がつくと全然違う場所にいた。トムは飲みすぎて記憶が無いだけだろうと息子を叱るが、カイル自身はそうではないと薄々感じていた。昏睡から覚めた直後、自分が自分では無かったとウェンディーに告白するカイル。今回もあの時と同じ症状かも知れないと。やはりトムに相談した方が良いとウェンディーは言うが、そうすればまた監禁されるに違いないと恐れるカイルだった。

トムたちの懸念どおり、借金取り夫婦が副作用で亡くなってしまう。だが、その時すでにアップルバウムは製薬会社と契約し、100人に臨床試験を行ってしまっていた…。

* * * * *

アップルバウム役は 『ハウリング』の狼男…というか、『スター・トレック ヴォイジャー』のホログラム・ドクターでおなじみのロバート・ピカード。シリアスな中にもコメディタッチを忘れない、あのいつもの感じで演じています。

今回、4400センターの活動が新たに分かりました。噂によると 『宇宙戦争』などで有名な某俳優が入信している某宗教団体をモデルにしているらしいのですが、あまりその辺りの事に触れるとアレなので止めておいた方がいいですね。

長い逃亡生活のせいもあってか、リチャードとリリーの仲がギクシャクしだしたのが気がかりです。