LOST シーズン4 第4話「証言」
元アザーズの集落。マイルズに会わせて欲しいと頼むケイトだが、やはりロックには断られてしまった。代わりにハーリーを騙し、マイルズの監禁場所がボート小屋だと聞き出すケイト。騙されたと気づいたハーリーを落ち込ませる結果となったが、ケイトにはそうまでしても知りたいことがあったのだ。こっそりマイルズに会ったケイトは、私が誰なのか、私が過去に何をしたかを知っているかと尋ねる。するとマイルズは、ある人物と1分だけ話させて欲しいと交換条件をだす。その願いを叶えてくれれば、ケイトの質問に答えてやると…。
マイルズとベンを会わせるため、協力して欲しいとケイトに頼まれたソーヤー。しばらくしてロックの家を訪ねたソーヤーは、ハーリーがマイルズの監禁場所をケイトに教えてしまったことを話す。ソーヤーを連れて慌ててボート小屋に向かうロックだったが、その隙にケイトはマイルズと共にロックの家に侵入し、地下室に監禁されているベンに会っていた。そこでマイルズがベンに話した内容とは、1週間以内に320万ドルを現金でよこせば、船に居る仲間にベンはすでに死んでいたとウソの報告をしてやるとのことだった。そしてマイルズは約束通り質問に答え、ケイトは外界では殺人容疑などの罪で指名手配されている身だと教える。
そこに戻って来たロックに見つかってしまったケイトたち。ロックに謝罪し、マイルズとベンの交わした取引を正直に話すケイトだが、集落からの追放を宣告される。家を訪ねて来たケイトと一夜を過ごしたソーヤーは、ここで一緒に暮らせば良いと言い、ロックから守ってやると約束するのだが…。その頃、ロックはマイルズをまた監禁すると、船の連中の正体や目的を吐かせようと、ある拷問に訴えることに。
一方、浜辺のキャンプに戻っていたジャックは、シャーロットに船に連絡を取る方法は無いかと尋ねる。なぜか電話が通じず、昨日ヘリで船に戻ったはずのサイードたちと連絡も取れないと。シャーロットが緊急用の別の電話番号にかけるとすぐに繋がったが、なぜかヘリは戻って来ていないと聞かされる…。
ケイトの裁判に証人として出廷するジャック。ケイトの弁護人から島でのいきさつを尋ねられたジャックは、ケイトは815便墜落の生存者を助けた英雄だと称える。一方、検察側からケイトのことを愛しているかと尋ねられると、今はもう愛していないと答えた。
裁判が続く中、ケイトの母ダイアンが面会に現れ、検察側の証人を降りてもいいと言ってきた。だがその代わり、一目でいいから孫に会わせて欲しいと。本当の目的がそれだと知ったケイトは、絶対に息子には会わせないと母の頼みを断った。
さらに裁判は進むが、検察は急に取引を求めて来た。肝心な証人のダイアンが健康上の理由でもう証言台に立てなくなったのだ。それにケイトはオーシャニック6の英雄であり、元はと言えば母を救うために、そのDV夫を仕方なく殺害したまで。陪審員はケイトの味方をするだろうと。協議の末、ケイトは保護観察と10年間国外に出ないことを条件に、晴れて自由の身となった。
ケイトが裁判所から帰ろうとした時、ジャックが声をかけてきた。検察側の質問に答えた内容は本意では無かったと。一緒に家まで来て欲しいと頼むケイトだが、ジャックはそれを断り、またどこか外で会おうと答える。ケイトはジャックが家に来たがらない理由が息子のせいだと分かっていた。結局、二人は再会を約束して別れることに。そして、ようやく我が家に戻ったケイトは、息子を抱きしめながらその名を呼ぶのだった…。
ロックと監禁されているベンの構図は、シーズン2のハッチ（スワン・ステーション）での関係と同じ。ベンに痛い所を突かれて、またブチ切れるロック…あの時と全然変わってない。ロックがベンに差し入れした本はフィリップ・K・ディック著『ヴァリス
ちなみにソーヤーが読んでいるのは、アドルフォ・ビオイ＝カサーレス著『モレルの発明
今回の進展はマイルズがお金目当てだって分かったことと、島から飛び立ったヘリが行方不明…と言うか1日経っても船に戻っていないということぐらいか。
※ ここからは上でわざと書かなかったネタバレなので、嫌な方は読まないようにしてください。
フラッシュフォワードの裁判の証言で、ジャックは墜落の生存者は8名だけだったと答えています。そのうち6名がオーシャニック6として生還したわけですが、残りの2名は誰ということになっているのか？
ケイトのことを「もう愛していない」とジャックが答えたってことは、ケイトの息子はジャックとの間に生まれた子として世間に認識されているのか？…と言うか、これ以上隠しているとこの先が書きにくいのでネタバレしますが、ケイトの息子はジャックの子でもソーヤーの子でもなく、その正体はクレアの息子アーロンです。
じゃあクレアは死んじゃったのか、それともまだ島に残っているのか？ ジャックがその子に会いたくない理由が会うのが辛いという意味なら、ジャックはクレアが自分の妹だと知っていることになります。
で、そのアーロンはちょっと大きくなっていました。ケイトの裁判が島から生還して、どのぐらい経ってから始まったのか分かりませんが、すぐに始まったのでなければ、ケイトたちが島から出られるのはまだまだ先ってことになるのでは？
シーズン3フィナーレのラストシーンでケイトがジャックに「早く帰らないと彼に気づかれる」って言ってましたが、その「彼」とは夫や恋人のことじゃなく、息子のことだったのかも知れません。
