Bates Motel 1.01 – First You Dream, Then You Die

父の死から半年、17歳のノーマン・ベイツは、母ノーマに連れられ新天地に到着。その古びたモーテルに泊まるのではなく、買い取ったのだと母に聞かされ驚くノーマン。親子二人でここを経営し、新たなスタートを切るのだと、母は上機嫌だが…。

数日後、キースと名乗る男が現れ、モーテルや母屋は先祖代々うちのものだと主張する。今は自分たちのものだと、追い返すノーマだったが、夜遅くキースが再び現れ母屋に侵入。ノーマは抵抗も虚しく暴行されてしまう。母に反対されたため、密かにパーティーに出かけていたノーマンがちょうどそこに帰宅し、母を助ける。だが、さらにキースから侮辱されたノーマは、我を忘れてキースを包丁でメッタ刺ししてしまう。

無残なキースの死体を目にし、慌てて通報しようとするノーマンに対し、せっかくの新生活が台無しになると説得するノーマ。渋々それを聞き入れたノーマンは、死体の処理も手伝うことに。とりあえず母屋からモーテルの一室に死体を移す二人だが、カーペットに血がついてしまう。張替えようとしたノーマンは、カーペットの下に隠されていた謎の手帳を発見。それには、どこかに監禁されているような女性の絵が描かれていた。

一方、その客室の外ではノーマがロメロ保安官の対処に困っていた。開店準備で忙しく、夜中まで作業しているだけだと誤魔化そうとするノーマだが、保安官は何かを怪しみ、客室の中を見せろと言う…。

『サイコ』(1960)の前日譚にあたるストーリーですが、時代設定は現在なんですよね。なのでノーマンたちがiPhoneを使ってたりします。映画シリーズとは違い、ベイツ親子だけがおかしいのではなく、町にも暗い秘密があるような感じ。早速殺されたキースも町のことをお前らは知らないとかって騒いでたし、ノーマンの通う高校の女性教師も怪しげだし。あと、ノーマにはノーマン以外にも子供がいるようです。

ノーマン役は『チャーリーとチョコレート工場』(2005)のフレディ・ハイモア、母ノーマ役は『エスター』(2009)のヴェラ・ファーミガ。誰か分からない程、一瞬しか映らないノーマンの父役が『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』(2005-2011)のデヴィッド・キュービットだったんですが、今後回想シーンとかでまた出てくるんだろうか。

『サイコ』のTVシリーズは実はこれが初めてではなく、以前にも試みられたことがあり、『ベイツ モテル』(1987)というタイトルで日本でもビデオが出ていました。パイロット版だけで、実際にはシリーズ化はされませんでしたが。ストーリーは『サイコ』の後日譚で、ノーマン・ベイツの死後、精神病院で仲が良かった青年がモーテルを受け継いで…という話で、主演が私の大好きな『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』(1971)のバッド・コート、勝手にモーテルに住み着いてた女性が『タンク・ガール』(1995)のロリ・ペティだったりで、キャスティングはマニア向けだったんですけど、なんせ中身が…ねぇ。

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