『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』第9話
スタジアム爆撃のニュース映像を見つめる人々。それはCIAロンドン支局内でも同じだった。だが、なぜ無人のスタジアムを狙ったのか? ただ独り真相を知るケイトが、その口を開いた時、さすがの捜査官たちも動揺を隠せなかった。アメリカ大使館では、悲痛な顔を浮かべるオードリーに、英国首相デイヴィーズが慰めの言葉をかけていた。やがて、無人飛行機が次々と海に墜落しているとの報せが入る。テロリストのマーゴがヘラー大統領との約束を守り、奪った無人飛行機を処分しているのだ。ヘラー大統領の自己犠牲により我が国は救われたと、デイヴィーズは今は亡き友に感謝の意を捧げるのであった。
…が、爆死直前のヘラーの映像を見直したマーゴたちは、それが細工されていたことに気づく。ヘラーはまだ生きているのでは? 怒ったマーゴは、墜落させかけていた最後の一機を再びロンドンに向かわせる。クロエのおかげでマーゴを騙せたかに見えたが、あと一歩のところで見抜かれてしまった。ジャックは、アメリカ大使館やCIAに実はヘラー大統領が無事であること、そして無人飛行機がまだ一機残っていることを知らせる。元々、本気で死ぬつもりだったヘラー大統領は、やはり自分が犠牲になると言い張るが、ジャックは必ずマーゴを止めてみせると約束する。
そして、エイドリアンの協力も得たクロエがマーゴたちの隠れ家を発見。ジャックやケイトたちの急襲により、ついにマーゴたちは制圧されるが、すでにミサイルはイギリス最大のウォータールー駅に向けて発射された後だった。マーゴたちの使っていた装置を逆に利用し、ジャックは間一髪でミサイルの軌道を逸らすことに成功。こうして、マーゴによるテロはついに終わりを迎えたのだった。ジャックは装置を届けるため、CIAロンドン支局へと向かう。
ようやく長い一日が終わったと安心しかけたケイトに、知り合いの刑事から連絡が入る。ケイトの同僚であるジョーダンの遺体が発見されたと言うのだ。しかもその傍らには身元不明の男の遺体があり、どうやら二人は相討ちになったらしいと。現場に急行したケイトから連絡を受けたナヴァロ局長は、予想外の事態に当惑する。自分が差し向けた殺し屋が、たかが分析官のジョーダンに殺されてしまうとは。殺し屋の正体がバレれば、自分との繋がりも分かってしまう。ナヴァロはエイドリアンに助けを求め、国外に逃亡させてくれと頼む。エイドリアンが出した交換条件は、マーゴの装置を渡せと言うものだった。
装置を調べる際に同席して欲しいとクロエに連絡を取るジャック。しかし、クロエはそれを断り、短い間だったが昔みたいに一緒に働けて良かったと、そしてジャックも早く家族のもとに帰ってあげてと言い残すと連絡を絶ち、迎えに来たエイドリアンの車に乗り込んだ。
CIAロンドン支局で装置が調べられ、無人飛行機のコントロールだけではなく、あらゆるシステムに入り込める究極のハッキング装置だったことが判明する。その間、つてを頼ってジョーダンと一緒に死んでいた男の正体を調べさせていたジャックに連絡が入る。ナヴァロが関与していることを知るジャックだが、時既に遅く、ナヴァロは装置を奪って姿を消していた…。
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