『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』第5話
ジャックが立て篭もる通信室のドアを爆破し、中になだれ込む海兵隊。だが、そこではすでにCIA捜査官ケイトによって、ジャックが拘束されていた。ジャックの射殺命令を耳にしたケイトは、通気口をつたって通信室内に先回りしたのだった。ジャックを死なせることなく海兵隊に引き渡し、何食わぬ顔でアメリカ大使館をあとにしたケイトは、その場でクロエに連絡をとる。ジャックからフライト・キーを預かったケイトは、途中で止まっていたデータの送信を完了させると約束していた。そのデータを見たエイドリアンが、無人飛行機の遠隔操作を乗っ取るコードを発見し、ジャックの話が本当であったことを証明する。ケイトからCIAロンドン支局長ナヴァロへ、そしてナヴァロからアメリカ大使館へとその情報が伝えられる。アメリカ合衆国大統領ヘラーは、すぐさま全ての無人飛行機を着陸させるよう命令を下すが、そのうちの6機をテロリストのマーゴたちに奪われてしまう…。
マーゴによる犯行声明が出される。その内容は、自分の夫がヘラー大統領の指令による爆撃で亡くなったこと、その際に子供を含む無関係の人々も犠牲になったことへの報復であり、3時間以内にヘラー大統領が降伏しなければ、ロンドンで無差別爆撃を起こすというものであった。確かに、その爆撃は自分が指示したものであったが、無関係の人々が犠牲に…とは初耳であったヘラー大統領。その事実は首席補佐官マークらによって、ヘラー大統領に伝わらないよう隠されていたのだ。多少の犠牲は仕方がないと考えるマークや軍部と、ヘラー大統領は対立することに。大使館にジャックが連行されて来ると、ヘラー大統領は二人きりで会い、テロ阻止への協力を要請する。自由の身にしてくれれば、自分がマーゴたちを見つけるとジャックは言うが、それはヘラー大統領にとっても簡単には呑めない条件であった。ヘラー大統領が去ったあと、ジャックの目の前に現れたのはオードリーだった。かつて愛し合った二人、しかしそのせいでオードリーは廃人同然に。今は元気そうな姿を見て、内心喜びながらも冷静さを保とうとするジャックだったが…。
無人飛行機を操る通信から、マーゴたちの隠れ家の逆探知に成功したCIAは、ナヴァロ局長自らが部下を率い、その場所へと向かう。大使館での独断行動を責められ、作戦から降ろされたケイトは、支局で成り行きを見守っていたが、何か違和感を感じ取っていた。そう、あんなに用意周到だったマーゴたちが、こんなにすぐに逆探知されてしまうのかと。ケイトから再び連絡が入った時、クロエたちはアジトを捨てて逃げ出そうとしている最中だった。ジャックが拘束された今、次は自分たちも政府に捕まる危険があると、エイドリアンが仲間を急かしていたのだが、クロエは捜査に協力するため、一人でもここに残ると決意する。そんなクロエにエイドリアンが最後にかけた言葉は…。
ナヴィードはやはり無差別テロに納得できず、わざと逆探知で隠れ家が発見されるよう、密かにマーゴに反抗していた。しかし、それもマーゴにはお見通しであった。それを逆に利用し、CIA捜査官らを全く別の屋敷に誘導していたのだ。罠とも知らずナヴァロたちが踏み込んだ屋敷を、無人飛行機が照準に捉えていた…。
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