LOST シーズン3 第20話 『誕生』
ベンたちのキャンプに、ロックが父の遺体を担いで現れた。ロックにそれが出来るわけが無いと甘く見ていたベンたち。ロックは、約束どおりに島の秘密を教えろとベンに迫る…。
ロックと二人きりになったベンは、真のリーダーは自分ではなくジェイコブだと話す。だがロックがその男に会わせろと言うと、ジェイコブは自分だけにしか会わないと答えた。実際にはジェイコブなぞ存在せず、お前が黒幕だろうと声を荒げるロック。
そこにミハイルが現れ、パラシュートで島に来た女がいると報告。すぐに何か手を打つべきだとベンに進言するが、ベンと自分は今からジェイコブに会いに行くので忙しいとロックが口を挟む。その途端、アザーズの間に不穏な空気が流れ出す。自分たちでさえまだジェイコブに会わせてもらえないのに、なぜロックだけ特別扱いなのかと。
しつこくベンに食い下がるミハイルを殴りつけるロック。トムやリチャードにロックを止めろと命令するベンだが、それに従う者はもう誰もいなかった…。
ロックから渡されたテープレコーダーを持ってキャンプに戻ったソーヤー。その内容を聞いたサイードは、ジャックとジュリエットがいない間に皆を集め、ジュリエットがスパイだと教える。ちょうどそこに戻ってきたジャックとジュリエットは、テープを裏返して再生しろと言う。それはベンからジュリエットに宛てたメッセージで、2日後にサンを拉致するためキャンプを襲うので、うまく手引きするようにとのことだった。驚くサイードたちに、ベンの指示に従うふりをしているだけだとジュリエットは言うのだが…。
ようやくジェイコブの住む小屋に着いたベンとロック。ベンに続いて中に入ったロックだが、そこには自分たち以外には誰もいない。するとベンが誰も座っていないイスに向かって話しかける。やはりジェイコブは存在しないと知ったロックはベンを哀れな狂人だと罵り、小屋から出ようとしたのだが…。
今回のメインはベン。その出生の秘密からアザーズのリーダーになるまでが描かれます。
ん～、今回はストーリー紹介をどうするかだいぶ迷いました。ホントはベンの回想シーンの方が重要なので、いつもとパターンを変えて回想メインで紹介しようと思ったんですが、それだとあまりにネタバレし過ぎるので、やはりいつものパターンに。
今回のタイトル 『The Man Behind the Curtain』 とは、ロックがベンに「お前が黒幕だろう」と言った時、「黒幕」 を 「カーテンの裏に潜む男」 と表現したもの。『オズの魔法使い』 のオズの正体を例えたものです。
ちなみにベンが以前名乗っていた偽名ヘンリー・ゲイルは、『オズの魔法使い』 の主人公ドロシーを育てたおじさんと同じ名前。
ベン親子を助けたホレイス (Horace) を演じているのはダグ・ハッチソン (IMDb)
その奥さんか恋人を演じているのはサマンサ・マシス (IMDb)
核心のネタバレは一番最後に書きますので、読むかどうかはご自分の判断でお願いします。
では、小ネタや疑問、ヒントになりそうなことについて。
上にも書きましたが、ミハイルは最初から死んでいなかったので、島の不思議なパワーでも死人が生き返るようなことは無いような感じ。
あと、ダーマ職員と島の先住民との間で争いがあったと、以前ミハイルが言ってましたが、回想でそれが描かれていたのでホントの話だったと分かりました。
この先は核心ネタバレなのでご注意ください。
少年の頃、敵と教えられていた先住民の男リチャードと出会ったベン。その数十年後？、父と同じくダーマの雑用係として働かされていたベンは、先住民と手を組み、仲間であるダーマ職員を毒ガスで全員殺害。自分も車の中で父を殺して放置しました。
リチャードが何年経っても見た目が変わらないのは、先住民は普通の人間と違うと言うことかな？
文明の利器を嫌うというジェイコブの小屋で、ロックが懐中電灯を照らした途端、小屋全体が揺れる超常現象が。それにジェイコブの姿は見えなかったけれど、ロックは「Help Me…」という聞きなれぬ声を聞きました。ジェイコブは存在するのか？ それともベン自身の特殊能力か何かか？
…と書きましたが、観なおしたらベンが吹っ飛ばされたあとジェイコブの姿が一瞬映ってました。
そしてベンに胸を撃たれ、ジャングルに置き去れたロック。あの状態では何かの奇跡が起こらない限り、ロックは死んでしまうと思う…。
