Lost #4.13 – There’s No Place Like Home, Part 2

LOST シーズン4 第13話「基地オーキッド」

ジャングルを進んでいたジャックとソーヤーは、植物園にいるハーリーとロックに遭遇。ロックから二人だけで話がしたいと言われたジャックは、すぐヘリに戻って島を出ると言い、断ってその場を去ろうとするが、今ごろはキーミーたちがベンを貨物船に連れ去るため、そのヘリを使っているだろうと聞かされる。一方、ベンを連れてヘリを待機させた場所に戻ったキーミーたちに、ケイトが息を切らして駆け寄って来た。ベンの仲間に追われていると聞かされ、警戒するキーミーたちだが、すでに周りは敵に囲まれていた。銃撃戦の最中、ベンを連れて逃げ出したケイトを追ったキーミーは、待ち伏せていたサイードとリチャード率いるアザーズに倒される。囮作戦で救ってくれた見返りに、ベンはケイトとサイードを解放する…。

仕方なくロックの話を聞いていたジャックだが、やはり島から出るなといういつもの話だった。そんな話に耳を貸す気はないと言うジャックに、もし島から出ればウソをつかなければならなくなるぞと警告するロック。島を守るためには、ここに墜落してから今まで起こったことを世間には公表できないと。島を守る必要などないと言うジャックに、ロックはここはただの島ではなく “奇跡を起こす島” だと諭す。そこに現れたベンは、ジャックに仲間を連れてヘリで島を出ろと告げ、ロックだけを地下のオーキッド・ステーションに通じるエレベーターに乗せる。

貨物船に仕掛けられた爆弾は、無線で起爆するものだと判明した。爆弾を解体しようとしていたデズモンドだが、これではいつ爆発するやも知れない。爆弾に繋がれたバッテリーを凍らせて、とりあえず爆発を防ぐため、液体窒素のボンベを運んでいたマイケルは、サンから妊娠していることを告げられる。一瞬、複雑な表情を浮かべたものの、マイケルはサンの懐妊を祝福した。

貨物船からボートで浜辺のキャンプに戻ったファラデイは、次の便に乗るようマイルズとシャーロットに指示するが、二人とも島に残ることを選択。シャーロットが好きなファラデイは、今すぐ島を出ないと永遠に出られなくなるかも知れないと説得するが、彼女はどうしても残りたいと言う。結局、ファラデイは815便の生存者を数名ボートに乗せ、また貨物船へと戻って行くのだった。

地下深くのオーキッド・ステーションに到着したベンは、自分が黙々と作業を進める間、ロックにオリエンテーション・ビデオを見せる。毎度おなじみの博士によるステーションの解説を見ていたロックは、ここでは時空を超える研究をしていると知り驚く。しかし、それよりもロックを驚かせたのはベンの行動だった。ビデオでは、”転送室” に金属のものを絶対に入れてはいけないと厳しく注意しているのに、ベンはそこに金属製品を大量に詰め込んでいる。それをロックが止めようとしていたところ、そこに招かれざる客が現れる。それは死んだはずのキーミーだった。特殊なアーマーのおかげで、銃で撃たれても致命傷は負っていなかったらしい。キーミーは自分の腕に付けた装置を見せ、自分が死ねば貨物船に仕掛けた爆弾が爆発すると脅す。だが、ベンには貨物船で誰が死のうと知ったことではなかった。

ようやくヘリの待機場所に戻ったジャック、ハーリー、ソーヤーは、サイードとケイトと合流し、フランクの操縦でついに島から飛び立つ。しかし、貨物船は移動したらしく発見できず、さらに銃撃戦の際に流れ弾でタンクに穴が開き、燃料が漏れてしまっていた。少しでも重量を減らすために、荷物をすべて投げ捨てるジャックたち。だが、それでも燃料が持たないと気づいたソーヤーは、ケイトに何かを言い残すと、ヘリから飛び降りるのだった…。

▽フラッシュフォワード(未来)▽

島に戻るべきなんだとケイトに向かって叫ぶジャック(#3.23のラストシーン)。引き返して来たケイトは、なぜ今さらと怒った様子。そして、ジャックからジェレミー・ベンサムの葬儀に出なかったのを責められたことも納得できないと不満をぶちまける。ケイトには、ジェレミーの話を信じて島に戻ろうとするジャックの気持ちは理解できず、またそれを理解しようとする気などまったく無かった。

精神病院にいるハーリーに見知らぬ女性が面会に現れた。私のことは知らないだろうが、孫なら知っているはずだと。そう言って女性が紹介したのは、少し大人になったウォルトだった。オーシャニック6の誰かが会いに来てくれるだろうと期待していたが、今まで誰も現れなかった。その代わり、ジェレミーがやって来たとウォルトは言う。そして、ハーリーたちがなぜ世間にウソをついているのかが分からないとも。それは、島から帰れなかった仲間を守るためだと説明するハーリー。パパ(マイケル)みたいに、まだ島に残っている人たちのために?と聞かれ、そうだと答えるハーリーだが…。

* * * * *

今回がシーズン・フィナーレですが、2時間枠なので前半・後半に分けて書きます。例によって、日本で放送される時は2回に分けられるでしょうし。

サンからジンの子を宿したと聞かされたマイケルの反応については、Lost: Missing Pieces #8 – Buried Secretsを観ていないと、その意味が分かり難いかも? シーズン1でも、いちおう二人の微妙なシーンがありましたけれど。

シャーロットは、初めはファラデイと一緒に貨物船に戻ろうとしていましたが、マイルズから言われたことで島に残ることを決意しました。マイルズは、シャーロットがかつてこの島にいたことを知っていた様子。一方のシャーロットは、それをマイルズから聞かされて初めて気づいた(あるいは思い出した)感じでしたが…。

シーズン3のDVDやブルーレイをお持ちの方は、すでに特典のオーキッド・ステーションの映像でご存知でしょうけれど、またいつもの博士が登場します。顔はいつもと同じだけど名前はエドガー・ハリワックス(Edgar Halliwax)。手は義手ではなさそうです。

フラッシュ・フォワードに名前だけ登場するジェレミー・ベンサム(Jeremy Bentham)とは、シーズン3フィナーレの#3.23の棺の中の人。その正体は次回ついに明らかに!

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