『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』第4話
ジャックが起こした騒動により、アメリカ大使館前はパニックに。それに乗じて大使館に潜り込んだジャックは、タナーが拘束されている部屋を発見。突然、部屋に入ってきて、監視人を倒した見知らぬ男に驚くタナーだったが、無実を証明してやると言う男の話を聞かずにはいられなかった。ジャックは、タナーが遠隔操作していた無人飛行機が乗っ取られたことを知っていると話す。そして、今日中にまた同じように無人飛行機による爆撃テロが、ここロンドンで起こるのだと。テロを未然に防ぎ、タナーの無実も証明するには、無人飛行機の飛行記録が残されているフライト・キーが必要と聞かされたタナーは、さっきジャックが倒した監視人に取り上げられたと答える。監視人のポケットからフライト・キーを抜き取ったジャックは、すぐさま部屋をあとにした。
一足遅れて大使館に入ったCIA捜査官のケイトは、警戒態勢を敷いている海兵隊にジャックの潜入を伝え、共に捜索を開始する。その頃、ジャックは完全に出入口を塞がれ、逃げ場を失っていた。自身の脱出を諦めたジャックは通信室に向かい、人質を取ってそこに立て篭もる。せめて、フライト・キーのデータをクロエに送信できれば…と思ったジャックだったが、なぜか送信できない。ジャックとクロエのやり取りを見かねたエイドリアンは、フライト・キーのデータは暗号化されており、まずそれを解かねば送信できないことを教える。そして自分が作った解読プログラムを、逆に大使館の通信室のパソコンへと送信する。しかし、そのパソコンは旧式のもので、解読処理にかなりの時間を要しそうだった。
さっきはジャックを裏切ろうとしたくせにと、エイドリアンを疑うクロエ。だが、エイドリアンにも言い分はあった。反政府の立場から暴露サイトを運営しているエイドリアンが、政府を助けるために動くはずがない。ましてや、国は違えど政府側の人間だったジャックに協力なんかするはずも無いと。ではなぜ今は助けてくれたのか? それはジャックのためではなく、クロエのためだとエイドリアンは答えた。
テロリストの隠れ家では。やはり落ち着きのないナヴィード。無人飛行機の遠隔操作を乗っ取り、実際にミサイルを発射するのは自分なのだ。テロなど起こさず、二人で逃げようと説得するナヴィードに、ボスでもある母マーゴが許すはずがないと答える妻のシモーン。そんな姿を隠しカメラで母に監視されていることを知らない二人。ナヴィードが裏切らないよう、マーゴはある手段に訴える。
最初は非難轟々だったものの、ようやく無事にスピーチを終えたヘラー大統領は、娘オードリーにも褒められご満悦の様子。そんな、にこやかな親子の表情を一変させるニュースをもたらしたのは、オードリーの夫で首席補佐官のマークだった。スピーチの最中、CIAロンドン支局長のナヴァロから、ジャックの立て篭もり事件がマークに知らされていた。ジャックを闇に葬ろうと企てていたマークだが、こうなってはもうジャックの出現を隠し通すことは出来なかった。マークから事件を聞かされたヘラー大統領とオードリーは、驚きつつもジャックは悪者ではないとマークに反論。真相を聞き出すため、ジャックと直接話し合うための準備をさせる。
電話を通じ、久しぶりに言葉を交わすジャックとヘラー大統領。無人飛行機の誤爆はテストだったこと、さらにヘラー大統領暗殺のために爆撃テロが計画されていること、それを一刻も早くヘラーに知らせたかったが、今の自分の立場では信じてもらえないだろうから、証拠を集めていること。フライト・キーの解読ができ次第、すぐに自ら投降するとジャックは伝えた。そして最後に、過去には色々あったが、今まであなたに嘘をついたことは一度もなかったとヘラーに言い残し、ジャックは電話を切った。
ジャックの話を信じる…いや信じたいヘラー大統領だったが、ジャックがCIAの施設からかつての仲間クロエを脱走させたこと、そのクロエは今は反政府の暴露サイトの一味であること、暴露ネタとしてフライト・キーのデータが欲しいだけであり、ジャックたちこそが真のテロリストなのだとマークに吹きこまれ…。
ジャックと大統領の会話を聞いていたケイトは心が揺れていた。タナーから聞かされたジャックとの話とも一致しており、立て篭もりの際にジャックは発砲しているものの、わざと防弾チョッキを狙って相手に怪我をさせないように撃っている。ジャックは悪者ではなく、本当にテロ阻止のために動いているのでは? 海兵隊が通信室に突入しようとしているのを知ったケイトは、ジャックを信じる賭けに出るのだった…。
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