LOST シーズン6 第3話「彼女の心情」
[2004年] クレアを人質に、運転手を脅してタクシーを走らせるケイトだが、信号待ちで停止した隙に運転手が逃げてしまう。自分で運転するはめになったケイトは、人気のない場所でクレアを降ろすと、そのまま自動車修理工場に向かい、工員に金を払って手錠を外してもらう。他に金目の物は無いかとクレアのバッグを漁ってみたが、入っているのはベビー用品ばかり。罪の意識にさいなまれたケイトがクレアを放置した場所まで引き返すと、そこには見知らぬ土地でどうすれば良いか分からず、途方に暮れているクレアがいた。話を聞いてみると、お腹の中の子供を養子に出すため、はるばるシドニーからやって来たのだと言う。しかし、空港に迎えに来ているはずの引き取り手の夫婦がおらず、仕方なくタクシーに乗ったのだと。そんな事情を知ってしまったケイトは、その夫婦の家までクレアを送って行くことにするのだが…。夫婦の家に着いたものの、その妻は夫に捨てられたと泣くばかりで、養子はもう要らないと言う。それを聞いたショックでか、その場で産気づいてしまうクレア。またしても、成り行きで病院まで連れて行くはめになるケイト。どうにか無事に間に合ったものの、クレアの担当医になったのは…。
[2007年、島] 死んだはずのサイードが生き返り、驚きながらも喜ぶジャックたち。しかし、ドウゲンたちがサイードをどこかに連れ去ろうとし、両者は争いに。その混乱に乗じて銃を盗んだソーヤーは、ドウゲンを脅して寺院から出て行ってしまう。ソーヤーも寺院にいなければならないと焦るドウゲンに、自分ならソーヤーを連れ戻せると手を挙げるケイト。ジンも一緒に行くと申し出るが、まだ二人を信じないドウゲンは、監視役として部下も同行させる。その後、別室に連れ去られたサイードは、ドウゲンから拷問を受ける。なぜこんなことをするのかと聞かれたドウゲンは、"テスト"するためだったと言い、合格だったと謝罪してサイードを解放する。それを知り、怒ったジャックはドウゲンの部屋に怒鳴り込むが、逆にサイードに薬を飲ませてやって欲しいと一錠のカプセルを渡される。しかし、何の薬か分からず、結局サイードに飲ませなかったジャック。カプセルの中身を教えないドウゲンの前で、ジャックは自分でそれを飲んでみせる。慌ててカプセルを吐き出させたドウゲンは、それが毒であることを明かす。実はサイードは"テスト"に合格せず、"穢（けが）された"ことが分かったのだと。なぜそう言いきれるのかとジャックに聞かれたドウゲンは、前例を見たことがあるからだと答えた…。
一方、ジャングルを進むうち、ケイトが監視役を襲って気絶させた。驚くジンに、最初からソーヤーを連れ戻す気などなく、自分も寺院に閉じ込められるのが嫌だったと話すケイト。ケイトはソーヤーを、ジンはサンを探すため、二人はそこで別れることに。ダーマの集落に向かったケイトは、ソーヤーがジュリエットと幸せな日々を過ごしていた自宅で、必死に何かを探しているのを、そっと覗いていたが…。
一方、意識を取り戻した監視役に見つかってしまったジンは、逃げようとしてクマ用の罠に脚を挟まれてしまう。身動きの取れなくなったジンが監視役に殺されそうになった時、そこに現れたのは…。
2004年のパートで登場するタクシーの運転手が『HEROES／ヒーローズ』で人形遣いドイル役のデヴィッド・H・ローレンス17世（なんかスゴい大層な名前）だったり、同じくちょっとしか出てこない自動車修理工場のオッチャンが『ペンタグラム／悪魔の烙印』などの悪役で有名なジェフ・コーバーだったりで、最終シーズンのお楽しみって感じで、ホンのチョイ役でゲスト出演みたいなのが増えるんですかね？
その他、ネタバレはコメント欄にて。
クレアの担当医になったのは、あのイーサンでした。ま、こっちの世界では善い人みたいな感じですけど。
ドウゲンの言う穢された前例ってのは、劇中ではジャックに「君の妹のことだ」とハッキリ言ってます。と言うことは、キーミーたちの襲撃で家が吹っ飛ばされたあの時に、クレアは死んでたってこと？