『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』第1話
ロンドンのとある廃工場。その前に集結した屈強な男たちは、工場の中を確認すると一斉に突入。そこには数多くのホームレスがいたが、彼らの目標はただ一人の男。銃を持った男たちを、たった一人で倒しながら逃げる謎の男だったが、やがて周りを取り囲まれてしまう。その様子をモニターで見ていたCIAロンドン支局長のナヴァロは、男がジャック・バウアーであると確認した。4年も逃亡生活を続けていた重罪犯を、ついに捕らえたと沸き立つ捜査官たちだが、ジャックが一瞬不敵な笑みを浮かべたことには誰も気づかなかった…。
連行されて来たジャックを尋問するナヴァロ。折しも、アメリカ合衆国大統領ヘラーが訪英中でもあり、ジャックが偶然ロンドンに居たとは思えない。ヘラー大統領が国防長官だった頃にジャックとの因縁もある。それに何か関連があるのかと、口を割らせようとするナヴァロだが、ジャックが素直に答えるはずは無かった。ナヴァロから警戒するよう連絡を受けた首席補佐官のマークは、ヘラー大統領の娘オードリーの現在の夫でもあった。ジャックのせいでオードリーが廃人同然となった過去を知るマークは、今は普通に暮らす妻に動揺を与えないよう、秘密裏にジャックをロシアに引き渡そうと画策する。
CIAロンドン支局の中で、女性捜査官のケイトだけがジャックの逮捕に疑問を感じていた。4年間も人知れず隠れていたジャックが、こうも簡単に捕まるものなのか? 今回の逃走経路も不自然で、逮捕に繋がったジャックの隠れ家を教えるタレ込み情報も怪しいと調べたケイトは、ジャックがわざと捕まったと確信する。しかし、誰もケイトの主張をまともに取り合ってはくれない。なぜなら、ケイトの夫アダムが中国のスパイだと分かり、ケイト自身も疑われていた。自身の潔白は証明されたものの、数日後にはロンドン支局を離れることが決まっていたのだ。
普通の手段では白状しそうにも無いと、ジャックを地下の拷問部屋に移動させるナヴァロ。だが、それこそがジャックの狙いだった。支局の外に待機させていた仲間に合図を送り、停電させたジャックは、その隙に護送役の捜査官たちを倒し、拷問部屋の扉を開ける。そこの手術台に縛り付けられていたのは、かつての仲間であるクロエだった。ジャックはガス管を撃って爆発させ、その混乱の中クロエを連れて支局からの脱出に成功する。ケイトはナヴァロにジャック追跡を担当させて欲しいと直訴する。自分になら出来るという自負もあり、何よりも汚名返上のチャンスでもあった。
ヘラー大統領の訪英の目的は駐軍基地に関する交渉であったが、無人飛行機の配備に反対する声も多く、決して歓迎されているとは言えなかった。一方、その頃アフガニスタンでは、移動中の米軍トラックの隊列を、周りに脅威が無いか無人飛行機が偵察していたのだが、突然制御不能となり、味方であるはずの隊列に向けて、ミサイルを発射するのであった…。
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