プリズン・ブレイク シーズン5 第3話「嘘」

鉄格子の隙間からマイケルが飛ばした紙飛行機。それを受け取ったのは、いつも刑務所の周りでゴミ拾いをしている少年だった。少年は前にもやったように、紙飛行機をリンカーンたちがいるホテルに届けた。それに書かれた暗号を解き、脱獄後に落ち合う場所を示していると気づいたリンカーンたちがそこに向かうと、マイケルが投獄される前に使っていた隠れ家のようだった。そこにはマイケルと2名の見知らぬ男のパスポート用の写真が。だが、よく見てみるとその中の一人は過激派組織ISILのリーダー、アブ・ラマールの変装したものであった。あの極悪人も一緒に脱獄させるつもりなのか? 自分たちが協力しようとしているのはマイケルなのか、それともカニエル・オウティスなのか…シバだけではなくシーノートも疑問を持たざるを得なかった。

一方、今まで脱獄の準備を一緒に進めていた同房のシド、ジャ、そしてウィップもマイケルに疑いを持ち始めていた。きっかけは昨夜、独房から解放された凶悪犯たち、その中でも悪名高きアブ・ラマールが出てきた時だった。アブ・ラマールがマイケルに向かって歩き出した瞬間、下手をすればいきなり殺されるのではないかと固唾を呑んで見守っていたウィップたちの前で、なんと二人は再会を喜び合いハグまでしていたのだ。更に脱獄計画を知っているという別の囚人からは、あの二人だけで逃げるつもりらしいと聞かされた。疑心暗鬼になったウィップが、自分たちを置き去りにするつもりなのかとマイケルに詰め寄り、ついには殴り合いに。それを止めに来た看守から、マイケルが腕時計をスリ盗ったのに気づく者はいなかった。

夫ジェイコブの見舞いに病院を訪れたサラは、ジェイコブを撃った女とその相棒の殺し屋ペアが張り込んでいることを知らない。そんなサラに協力を申し出てきたのは、病院の女子トイレに潜んでいたティーバッグだった。しかし、ティーバッグのことなど信じられないサラは、あっさりと断ってしまう。その直後、自分のスマホが何者かにハッキングされているのに気づいたサラは、近くの携帯ショップに駆け込み、犯人を特定できないかと頼む。しばらくして、携帯ショップを訪れた殺し屋ペアを、サラが逆に張り込んでいた。それを気づかれ、殺し屋ペアに追われるものの、どうにか追跡を撒くことに成功。その後、携帯ショップからの連絡で、ハッキングされたのはスマホにかけてある指紋認証のロックが外されたせいだと分かる。そう言えば、外務省を訪ねた時、ケラーマンからしつこく勧められ、グラスに入った水を飲んだのだった。あの時のグラスから指紋を採られたのか? ジェイコブに相談しても危険な真似はするなと言われ、サラは仕方なくティーバッグに助けを求めることに。

房に戻ったマイケルは、シドとジャに初めて真相を明かす。確かに噂どうり、アブ・ラマールを脱獄させるのが当初の目的だった。真の理由は不明だが、そのためにアメリカ政府によってマイケルと相棒のウィップが送り込まれたのだ。しかし、政府に裏切られ、マイケルはもうアブ・ラマールなど脱獄させる気は無かった。そう話しているところに、盗んだ腕時計を返せと看守が現れた。当然ながら、そんなことはしていないと答えるマイケル。身体検査をしても、房の中を探しても腕時計は見つからず。怒った看守は、それが見つかるまで全囚人にロックダウン、房への監禁を命じる…が、これこそがマイケルの狙いであった。マイケルたちの脱出口は自分たちの房の天井にある。もうじき停電が起こり、闇に紛れてマイケルたちは塀の外に。その頃、アブ・ラマールや他の囚人たちは、それぞれ自分たちの房から出られず、脱獄を邪魔される心配は無いのだ。

決行の時間が近づいて来た。停電を起こすため、シーノートとムハンマドは電気局へ。リンカーンとシバは出国のために作成を頼んでいた偽造パスポートを引き取りに向かうが、それは罠だった。ムハンマドを救出したときにも出くわした、シバとは因縁の仲であるISILの片目の男に襲われ、捕らわれてしまう。リンカーンたちが何者で何をしようとしているのかを吐かせようとシバを拷問する男。そして、拷問はやがて性的暴行に…だが、ようやく意識を取り戻したリンカーンがシバの危機を救った。

ついに発見された腕時計。それを持っていたのはアブ・ラマールだった。全く見に覚えのないアブ・ラマールは、ようやくマイケルに嵌められたことに気づく。その時、停電が起こり刑務所内は真っ暗闇に。すかさず天井の照明器具を外し、屋上へと向かうマイケルたち。しかし、闇に乗じて看守たちを襲ったアブ・ラマールも手下を引き連れ、マイケルのいる房へと急いでいた…。

原題: The Liar

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マイケルとウイップはこれまでにも何度か脱獄屋としてCIAのために働いていたようです。今回の話だけではまだ詳しくは分かりませんが、まずマイケルがどこかで脱獄屋として潜入した刑務所でウィップを協力者としてスカウトしたようで、その後は相棒として一緒に組んでいたみたい。だが、今回のオギュギア刑務所では最初の脱獄で失敗し4年間も独房に入れられた。その間にマイケルに何かがあって、人が変わってしまったのではないかと、ウィップは心配している様子。

マイケルとウィップだけではなく、殺し屋ペアも言っていた”ポセイドン”と呼ばれる人物?組織?が黒幕のようです。

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